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短編1
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午前様になってしまった。

千鳥足で部屋の鍵を開ける。いやいや、随分呑んだ。明日も早い、今夜はこのまま寝てしまおう。

アパート、俺はその頃1kのアパートに住んでいた。20代の頃である、呑んで帰って来ては倒れる様に寝て翌朝出勤。男の一人暮らしなぞそんなモノだ。

暗闇の中を手探りで照明のスイッチを探す...ん?

何?この匂い?

甘ったるい様な、でもちょっと血の匂い...こりゃアレだ、女の匂い!!照明も灯いてない暗闇の中で確かに女の匂いがする...誰かいる!!

慌てて外にとびだす俺、追って来られるとヤバイから必死でドアを閉める。ドアに印された番号は104号、え?104?

隣の部屋じゃん。俺鍵開けて入ったはずなのに。

昔体験した実話です。敷金礼金無料なんてそんなモノなんですね。

Concrete
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