短編2
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ずっと好きでした。

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俺が彼女と出会ったのはとある居酒屋。

俺が一人寂しく飲んでる所に

彼女が一人で来店。

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そして何も言わず俺の隣へ・・・

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正直女性が一人で来るような店でもないし

何よりたくさんある席の中で

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なぜ俺の隣に?

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と、最初は少し警戒もしたがスケベ根性と言うか男の悲しい性と言うか

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「仕事帰りですか?」

「この店はよく来るんですか?」

「お酒は強いの?」

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と、気付けば酒の力を借り

俺は必死で彼女との会話を続けようとしていた。

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でも彼女はそんな俺のめんどくさい質問も

笑顔で答えてくれて

又、彼女の方からもポツリポツリと自分の事を話し出す様にもなってた。

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俺:「なんでこんなとこ一人で来たの?」

彼女:「・・・寂しかったの(涙)」

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何でも最近彼氏と別れ

とにかく誰でもいいから話相手が欲しかったらしく

どうせ話すなら遊んでなさそうな真面目な人に聞いてもらいたかったとの事。

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その言葉に彼女いない歴=年齢の俺にとって

まさに天にも昇る気持ちであっという間に時間が過ぎ

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次の日から俺は毎晩この店でご飯を食べるようになってた。

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そんなある日いつもの様に楽しい食事を彼女としてると

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急に席を立ちトイレに駆け込む彼女

どうやら携帯が鳴ったらしい

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俺:「誰から?」

彼女:「あ~ちょっと・・・」

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と明らかに焦った様子の彼女を見て

ずっと自分をごまかし続けてたある疑問が・・・

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そもそも大衆居酒屋に若い女の子が一人で来る?

決してイケメンじゃない俺なんかに声かける?

大体こんな都合の良い事あり得る?

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と、悪い意味で寝ても覚めても彼女の事が気になりだした。

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そしてあの出来事が・・・

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その日たまたま外で買い物してた俺の前に彼女の姿が

声をかけようとも全く俺に気付く様子もなく

そそくさと喫茶店へ

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「何か変だ?」

色んな気持ちが交錯するなか俺が意を決して中をのぞくと

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中には男の姿と

誰の目から見てもわかる

俺の前では決して見せない彼女の真の素顔。

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俺:「あ~やっぱり」

その光景を見て俺は全てを悟った。

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そしてその日の夜

「今日男と会ってたろ?」

涙ながら話す俺に

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彼女:「イヤ私、何も知らないから!」

と、顔面蒼白になる彼女。

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俺:「元カレに会わせてやるよ!」

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