中編3
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かくれんぼ

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小学三年生の時点でスマホを買ってもらった。

それのせいで少しばかりか悟りを開いてしまい、

学校に行き、勉強して、帰って寝る。

このサイクルに飽き飽きしてきた。

「刺激」が足りない。

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少し不良っぽいのだが、親の話を聞かないで友達と遅くまで外で遊ぶことにした。

でも一応家を出るために「行ってきます」を言った。

親は「遅くまで遊ぶなよ。早く帰らないと幽霊に狙われるぞ」と言った

ますます親の事をあほらしく思った。

悟りを開いてなくとも、小3にもなればそんな話は誰も信じない。

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公園に着いた。

俺を含め四人。こいつらも最近の暮らしがつまらなくて、

一緒に遊ぶことになった。

遅くまで遊ぶので皆カバンを持ってきていた。

スマホで対戦したり、エアガンで撃ち当て遊びをしたり。

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そこで友人の一人が疲れない遊びは無いのかというもんだから、

かくれんぼをすることにした。

小3になってまだかくれんぼするのは、悟りを開いた俺にとっては少し抵抗があったが、

俺も疲れてきたのでかくれんぼに賛成した。

じゃんけんをした結果俺が最後の鬼だった。

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順番に一人ずつ終えていき、俺が鬼になるころにはもう暗くなっていた。

そして一人ずつ見つけていった。

「みつけた」「ばれちゃった」

「みつけた」「みつかったか~」

「みつけた」「あぁ。みつけられた」

全員見つけたぞ。あれ.....?

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こいつら、エアガンとかを入れてたカバンを持ってないぞ。

それに妙に不自然だ...

ふと携帯を取り出すとメッセージが来ていた。

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「悪い。やっぱり帰らないといけない。

かくれんぼの最中にこれ送って悪いな。」

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帰った....?

え....?嘘つけよ。

だってお前らここにいるじゃないか..

でも確認しなくていいのか?

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「おい....お前ら誰だ....?」

「なんのことぉ?」

「三人とも帰ったはずだぞ...」

携帯を恐る恐る見せた。

「あぁ~!それ冗談だよ!ウソウソ!だってここにいるじゃない!」

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「だ...だよな!ここにいるんだもんな!」

そうだ。帰ったんだとしたらこいつらは誰だっていうんだ。

いつも通り接すればいいんだ。

「でかける前に親にさ、遅くまでいると幽霊がどーのこーのって言うから

本当にそういうのかなと思って!」

笑いながらそう言った。

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「.......」

沈黙が続く。何だ?

幽霊の話をした途端話さなくなったぞ?

しかも三人でさっきからこっちを睨みながらボソボソ喋っている...!

直感で分かった。

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こいつらはやっぱり友人じゃない!

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ヤバいと思った俺は気づいたら走っていた。

後ろを見る余裕はなかった。

家に直行していた。

しかし、ここにきて俺は冷静になってしまった。

ここで家に入れば親にも被害があるんじゃ...?

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近くの公園に避難した。

小さな小屋に入った。

友達に連絡をし、場所を伝え助けを求めた。

しばらくするとノックが。

恐る恐る開けた。すると

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「大丈夫か?」

そこには友達の姿があった。

助かった。

ゆっくりと立ち、家に送ってもらうことのした。

帰ってる最中、すべて話した。

すると少しだけ沈黙が続いた。

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そりゃこんな話をしたら怖くなるだろう。

振り向いてこういった

「な?怖いだろ?」

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「みツけたヨ」

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