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短編2
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深夜2時の鏡

 多分、ほとんどの人が知っているであろう、深夜悪魔が通ると噂の鏡を。

僕は心霊とかオカルトとかがすごく好きな根暗野郎なのだけど、いざ心霊スポットに行くという時に限って腹がいたくなる。

要は怖いものみたさなチキンなのだけど、

この時は何故か1人でこの鏡の真相を確かめようと、やるきまんまんだった。

その理由はお酒が入っていたからだろう。

普段は頭をよぎっても人とさえ行動に起こさないのに、お酒は本当に怖いものだ。

んで、深夜の鏡の前にパンツ一丁で仁王立ちをかます。

「我ながらひょろひょろで色白でモヤシみたいだ。

でもねモヤシは萌やしって書くんだよ?

萌えるだろ?笑」

ってここまで1人で喋りきる。

周りから見たら変態確定は決まっている。

そんなことをまた口に出しながら二時になるその一分前まで、赤い顔のもやしを鏡に写す。

二時まで十秒を切った。

そこですかさず十から1秒ごとにポーズを決めることにして、コマネチやら命のポーズとかをやっていく。

残り三秒のところでふいに鼻がむずむずしてきた。

そして、二時になるその瞬間に僕はくしゃみをして鏡を見れなかった。

けれど、負けじと光の早さで鏡を除き混むとそこには、自分が写っているだけだった。

つまらない。

僕はこれだけのことに時間を費やしたのかと思うと情けなくなってきて、よいが覚めてしまった。

「まったくいい気分がぶち壊しだな!」といって

鏡に映る禿げた自分のつむじをみて、腰を降りながら部屋に戻るのであった。

Concrete
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