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中編4
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封印解かれし刻〜衰退〜

虫の声と、吹き抜ける風の音のみが響く深夜の山中。

「やはり…。」

ひび割れ、崩れ落ちた石碑を見つめ一人呟くトメ。

「胸糞の悪い気配がすると思うて来てみたら…。

あの時じゃな?」

トメは険しい表情で呟く。

そして…。

「アタシは、かくれんぼは好きじゃないんじゃよ。

さっさと出てきな!!」

石碑から目を離さずそう言うトメの背後でガサガサと茂みが揺れる。

「ふん!

相変わらずムカつく顔をしておるのぉ…お前は!」

真っ暗な茂みの中から出てきたソレを月明かりが照らす。

ソレはニタニタと嫌らしい笑みを浮かべ、トメへと近付いて来る。

「今のアタシにゃ恐怖は感じない。って顔をしてるね。

つくづくムカつくヤツだね!」

そう言うと、トメは池の中央にある祠へと目をやった。

ソレは少しずつ、トメとの距離を詰めてくる。

そして…。

「お前…強いかえ?(笑)」

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「あ"〜!

うっせぇな!!」

トメの家に集まった鳥の精霊達の鳴き声で、眠りを邪魔された匠。

「あ?

まだ四時じゃねぇか?!

ったくよ…。」

ブツブツと文句を言いながら起き上がり、居間へ向かう匠。

「あれ?

バアサンまだ寝てやがんのか?

いつもなら起きてる筈じゃねぇのか?」

そう呟き、トメの寝室をそっと開けた匠。

だが、そこにトメの姿は無い。

「ん?バアサンどこ行きやがった?

祠へ参りにでも行きやがったか?

まぁ、せっかく早起きしたんだ。

たまには俺も参っとくか。」

匠はトメを探すのを兼ねて、山の中腹にある祠へと向かった。

まだ日の登らない薄暗い山中を歩く匠。

もうそろそろ中腹に差し掛かろうという時、匠は異変に気付く。

「何だ…?

この強烈な気配…。」

まるで体を包み込む様な、じっとりとした重い空気が辺りに広がっていた。

自然と歩く速度が上がって行く匠。

はっきりとは分からないが、何やら不吉な予感がし、遂には祠へ向かい走り出した。

?!

山の中腹に辿り着いた匠の目に、地面へ横たわるトメの姿が飛び込んで来た。

「バアサン?!

おい!

バアサン!!」

匠は無我夢中でトメに駆け寄り、その身を抱き起こす。

「な…なんだこれ?!

お…おい…嘘だろ?おい!

おい!バアサン?

バアサン!!!」

匠が抱き起こしたのは紛れも無くトメであった。

だが…匠に抱き抱えられたトメの両目とその口は、真一文字に切り裂かれ、傷口からは血が溢れ出していた。

匠はそんなトメの姿に頭が混乱し、トメに何があったのか等、考える余裕は無かった。

ただ目の前にいる、生きているのか死んでいるのか分からぬトメに懸命に声を掛ける事しか出来なかった。

「バアサン!!

バアサン!俺だ!匠だ!

分かるか?

おい!バアサン!

返事をしろよ!

お…い…バアサン…。

頼むよ…。」

トメを抱えた匠の目からは涙が溢れている。

「ぉ…ひよっ…こ…か…」

?!

匠の呼び掛けに反応を見せたトメ。

だが、その声はか細く、今にも消え入りそうな程。

「バアサン!

良かったぁ…。

じっとしてろ!

すぐに医者に連れてってやる!」

匠はそう言うと、トメを抱えようとする。

?!

「なんだ?

何してんだよ?バアサン?」

まるで匠を静止するように腕を掴むトメ。

その手にもほとんど力を感じない。

「何してんだよ!

早く医者に見せねぇと!

早くしねぇと…。」

大粒の涙を流しながら医者へ行く事を懇願する匠に対し、トメが優しい笑顔を見せる。

「ひ…ひよっこ…。

お前…はつ…よい…。

もう…ひ…一人で…も…だ…大丈夫…。」

「あぁ?!

何いってんだよババア!

俺はあんたに言わせりゃ、まだまだひよっ子なんだろうが!

一人じゃ無理なんだよ!

まだまだ…あんたにしごいて貰わなきゃよ…。」

匠を優しい笑顔で見つめ続けるトメ。

そして、その表情を険しいものへと変える。

「よ…よぉく…ききな…。

ア…アタシ…をやった…ば…化け物に…には

ぜ…絶対に…手を…だ…出すんじゃ…ないよ…

そ…それだけ…は…約束…だよ…」

「バカ野郎!

あんたが勝てねぇ化け物に俺が勝てる訳ねぇだろが!

だから俺にはまだあんたが必要なんだよ!

なぁ…バアサン…。」

再び匠を見るトメの表情が優しいものになる。

「お…お前は…ア…アタシの…か…可愛い…孫…だよ…。

ねぇ…?

匠…………。」

「バアサン?

冗談だろ?やめろよ?

なぁ?

バアサン?

バアサン?

バアサン!!!」

最後に匠の名を呼んだトメはそのまま静かに息を引き取った。

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ふたば様。

すいません!
ほんまにすいません!

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セレ―ノ様。

か、完全に盗作ですよね?!Σ(゜Д゜)
アン◯ンマンみたいに新しい顔焼きます?(笑)

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はと様。

わたくしとて、心を鬼にして…鬼にして!
トメさんの最期を…(T-T)
強き者はこうやって後世へと語り継がれるものなのです!………か?

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むぅ様。

暴走モ―ドではこざいません!
覚醒モ―ドと仰って頂きたい!(笑)
いや〜でも…トメさん…(T-T)

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shibro様。

こっわ!Σ(゜Д゜)
shibroさんこっわ!Σ(゜Д゜)

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りりぽょ様。

申し訳ございません!
お気持ちは良く分かります(T-T)

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sun様。

アホなんです!
こやつは!このカイめは!

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月舟様。

このカイという男をののしってやって下さい!
この野郎と!

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珍味様。

そういう事をね…。
やっちゃうんですよ…。
カイと言うヤツは…(^^;

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