短編1
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ないよないよ。

仕事に行くために前日はいつも時計を、行く一時間半位前にセットしておくのだけど、今日は ......鳴らなかった。

何でだろう?

何で鳴らなかったんだろう?

頭をかしげて時計を見やる。

そうするとあるべきものが時計のなかに写ってなかった。

ないと行けないもの、それは数字がなかったのだ。

それからその日は休むことにして、色々な所に懐中電灯やら鏡やらを走らせてみたけれど、結局見つからなかった。

時間は戻らず、時計はただの箱になってしまっていた。

Concrete
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