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短編1
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悪い夢

 少年は夢をみていた。

 

 夕方の教室、夕日が差し込み、赤く染まった世界はやけに幻想的だった。

 教室には少年と、彼が想いを寄せる少女の二人きり。

 見つめ合うふたり。

 少年は少女の肩にそっと両手をやると、少女は目を閉じ少し顎を上げた。

 少年はゆっくりと、細く美しい少女の首に手を動かし、強く絞めた。

 少女は、突然のことに驚いたのか、苦しみからか、目をいっぱいに開いた。

 みるみると少女の顔には血管が浮き、真っ白だった素肌が赤く変わる。

 苦しいのだろう、少女の爪が自身の首と少年の手に食い込み薄く血がにじんだ。

 目が細かく痙攣し、白眼が赤色に染まり、口がパクパクと弱々しく動いている。

 立つことができなくなったのか、膝が落ち、座り込みそうになるが、少年は手を離さず、首を絞めたまま少女を寝かし、床に膝をつけ、少女の腹に座った。

 ばたばたと脚を痙攣させているのが背中ごしに伝わる。

 少女が失禁したのだろう、床につけた膝が生暖かな温度を感じた。

 しばらくすると、少女は完全に動かなくなった。

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なんで、こんな夢をみてしまったのかと、少年は自問自答するが答えはでない。ただ、

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 少年は、夢が叶ったことに自然と笑みがこぼれていた。

 

Concrete
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