短編2
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車の中で...

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この話は去年、私の父と釣りに行ったときの話です。

その日少し曇り空で、釣りな行けるか心配だったんですが、大丈夫やろと私の父が言うので仕方なく行くことにしたんです。

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釣る場所は、家からさほど遠くない場所だったのですぐに着きました。

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着くと釣竿をだして、糸を海におとしました。

そして、父と一緒に釣りを始めました。

そして、どれくらい時間が経ったでしょうか、辺りが暗くなり、少し肌寒くなってきました。

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「お父さん、寒いから車入ってていい?」

「え?あぁ、いいよ。はい!鍵。」

「ありがと。」

私は、父から鍵をもらい運転席に座りました。

ちょうど車は、さっき釣りをしていた所の後ろだったので父の後ろ姿が見えました。

少しして、だんだんと背中の辺りから冷気といいますか、寒い感じがしました。

その直後だったんです。謎の出来事が起きたのは。

私の左肩に、手のような感覚がしたんです。

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もう、体が固まりました。なんて言うんでしょうか、金縛りですかね。

私は、そっと左目で左肩を見たんです。

するとそこには、顔があったんです。少し笑っているような顔が。

shake

もう耐えれなくて、ずっと心の中で(早く体動け!)って、唱えてました。

そしたら、体が動いたんです。私はすぐさま車を飛び出し、父の所に行きました。

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その後、父の横でガクガクな体を動かして釣りをしました。一応、父に説明したんですけど信じてもらえずそのままで。

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~その後~

「そろそろ帰ろか。」

「...うん。」

私は正直、あの車に戻るのは嫌だったんですが乗らないと家に帰れなかったので、嫌々乗りました。

助手席に乗ってパッと運転席の方へと顔を向けました。でも居ませんでした。

あの女は、誰だったのか何をしたかったのか。謎のままでした。

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家に着きお風呂に入って、何もかも忘れようと、布団にもぐって寝ようとしました。

その時、部屋のあちこちでラップ音が鳴り出しました。

パンッ ドンッ パキッ

ずっと、その夜続いていました。

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一体、わたしに何がしたかったのか。

何か言いたかったのか。凄く謎です。

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