白蛇（しろへび） 父の体験談part2

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皆さんは知っていますか？白蛇の怖さを。

白蛇は昔から、神の使いや家に住み着くと幸運を招いてくれるなどと言われています。

ですが、殺してしまうなど白蛇を不幸にあわせてしまうと、祟（たたり）にあうとも言われています。

今から話す話は父が実際に体験した、白蛇にまつわる話です。

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ある日、父は仕事仲間と力仕事をしていました。

重たい危ないものなどを持ち上げたり、地面に穴をあけたり色々な仕事を。

その時近くの草の所から、サササッと白蛇が出てきたのです。

何故か父は昔から、蛇が怖くなく素手で触ることができたので尻尾の部分を引っ張り上げ、ブンブンブンッと振り回し地面に叩きつけて殺しました。

その時一人の仕事仲間が、

A「○○さん、それ白蛇ですよね」

父「ん？そうやけど…どうかしたか？」

A「いやぁ、白蛇って殺したりすると、昔から不吉な事が起きたりするって言われてるから大丈夫かなぁって思って。」

父「それ、言い伝えやろ？大丈夫やって。」

A「そうですかねぇ...。」

父「まぁまぁ。あっ、そや。Bさん！」

B「どうした？○○」

父「今から□□□行くんですよね？」

B「そうやで。」

父「ついでに、この白蛇ほかしてきてくれませんか？」

B「えっ、分かった。」

父「お願いします。」

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Bは、トラックの荷台に白蛇を乗せて車で目的地まで行った。

A「大丈夫ですかね？」

父「何が？」

A「いや、何か不幸が起きなければいいんですけど。」

父「大丈夫だろ」

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あれから、30分ほどたったとき父のケータイに電話がかかってきた。

B「あー、○○か。すまん。高速道路で大変な事が起きてな。」

父「どうしたんですか？」

B「荷台に積んでた、デカいパイプとかが落ちて高速道路にばらまいちまったんだ。」

父「え！？でも、落ちないようにちゃんと縛りましたよね。」

B「そうなんだよ、普通だったら落ちないくらいにな。」

その時、父の頭の中にAの言葉がでてきて鳥肌がゾクゾクとでてきた。

B「あー、あと。お前がほかしてきてほしいって言ってた、白蛇なんだが。何処探しても見当たらねぇんだよ。」

父「！？」

B「ちゃんと荷台にのしたんだけどな...。おい！○○？おい！！」

プー...プー...プー...

父は凄く後悔した。自分があの時白蛇を殺していなければ、こんな事にならなかったかもしれないと。