今日は僕の七歳の誕生日だ。
おめでとうって、父さんも母さんも喜んでくれた。父さんが「今日はおまえがやってみな?」っていうから、僕は父さんがいつもやるのを一生懸命真似してテレビをつけた。
父さんも母さんも大袈裟に驚いて、凄いねって褒めてくれた。今日は僕の誕生日だから、父さんが特別にゲームの電源も入れてくれた。
カートにのったマリオを操作するのは難しくて、何度もコースをそれては制限時間をオーバーしてしまう。でもそんな僕を父さんたちは後ろから頑張れって応援してくれた。
僕は嬉しくて、時間も忘れてひたすらゲームに夢中になった。
…
「ねえママー」
「また二階の僕の部屋からテレビの音がしてるんだけどー」
「本当だよー、僕がつけたんじゃないよ」
「なんか今日は中でボソボソ誰か喋ってる声も聞こえるんだ。怖いからママが見てきてよー」
了
作者ロビンⓂ︎