私の住んでいる村やその周辺の村には、奇妙な風習があります。
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隣の村から人拐いがやって来て、年頃の者を一人連れ去り、隣村の見合う人と結婚させては都会へと送り出すということが、今でも行われているのです。
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中には村に戻ってくる者もありましたが、また隣の村へと連れ去られ、いつしか戻ってくることもなくなりました。
そんな悪しき魔の手がついに私にも及び、私は隣村へ連れ去られました。
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しかし、私が村へ着くや、隣村の人は私を見るなり嫌悪し、罵詈雑言を浴びせます。
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連れて来たのはそっちじゃないか……。
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私はその理不尽な屈辱に耐えながら暮らしていると、また別の隣村へと連れ去られました。
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そこでも私は忌み嫌われ、私は孤独の日々を過ごします。
そんなことが繰り返され、ようやく自分の村へと帰って来たら、あろうことか自分のいた村でも私は嫌われてしまいました。
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私が連れ去られた時よりも幾分か少なくなった村人……気がつけば隣家の子もいなくなっていました。
悲しさや悔しさに耐え、私は涙を堪えて暮らしますが、また隣村の人拐いがやって来て、私を連れ去り……そんな生活が続く中、とうとう私は独りぼっちになり、もうお婆さんです。
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私は一体なんだったのでしょうか……。
作者ろっこめ
ネタがねぇ……。
仕方がないので、思いついた意味怖(意味がわかると怖くも何ともない)話を投稿させていただきます。
たぶん、一読で分かってしまうと思うので、ネタバレはやめてください。
お願いします!お願いしますっ!!
(懇願)
昼休みにちょちょいと書いたので、誤字脱字はご愛嬌と言うことで……。
これが80作目とは何ともわたしらしい……。
100作品目はちゃんとしよう……。
( ; ̄∀ ̄)