短編2
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少し前の話

これは少し前、去年12月の終わり頃から遠距離の彼氏のkに私の地元の東京へ一週間ほど遊びにきてもらった時の話です。

少しここで補足をしますが、私はいわゆる母親が見える人で霊感というものがこの時はありました。

いつもはkにホテルなどを取って貰っているのですが、それもお金が掛かるため今回はk君の泊まる所を祖父が経営しているマンションの一室が空いていたので祖父に頼み、そこに布団などを部屋に持っていき、一通り荷物を運び終わったあと暇になり何となく日向ぼっこをしていると部屋の暖かさに布団の上でうとうとしてるとそのまま寝てしまいました。

少し経って目を覚まし「k来てるのに寝ちゃってごめんね」と言うと少し青ざめたような顔でk君がこちらを見て「今なんともない?大丈夫?」っと言われました。

私はなんだか分からなくて「えっ?なにが?」っと聞くとっk君は少しずつ話してくれました。

私がうとうとしはじめて寝てしまった後、寝言を言っている私を見て最初は微笑ましく思っているとだんだんとその寝言が聞き取れるものになってきて耳をすませてみると

「あのね、kにだけ秘密おしえたげる」

明らかに話しの口調が違ったそうです。

でもよく寝言に話しかけてはいけないという言葉を聞いたことがあるのでただ聞いていたそうです。

「チサ、kにだけおしえたげるよ。ゆに(私)はだんだんとね、今はこちら側が見えるけど今年からだんだんと見えんくなるんだよ」

っと言われ、それを聞き終わると私が目を覚まし「k来てるの寝ちゃってごめんね」っと言われたそうです。

今は少し経ち本当に見えなくなってきています。

今までは子どもにどつかれていたたっとなることがあったのですが、それも感覚はあるものの分からず、これが見える人から見えないものになる事なのかなっと今実感しております

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