短編2
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お前だよ!!

お見合いで知り合った女性と意気投合し

とんとん拍子で結婚の話になり

今は新婚一ケ月目の幸せの絶頂の中に俺はいた。

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それこそ結婚までの期間が短かった分

妻と言うよりまだまだ知り合ったばかりの知らない者同士の関係性だから毎日が新鮮で毎日がドキドキでオンボロ安アパートだったけどとにかく毎日毎日が楽しかった。

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しかしそんな幸せは突然崩れ去ることになる・・・

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その日は仕事に疲れ熟睡してると

突然ドアを叩く音が・・・

何事かと急いで玄関のドアを開けると

茶髪にピアスのいかにもって感じの若夫婦が目の前に

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すると意味不明な言葉を一方的にまくしたててき殴られそうになったんで思わず警察を呼んでその場は何とか収まったんだが

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それからと言うものその若い夫婦らは

同じ階に住む住人達に全くのデマを言いふらし

俺達夫婦を孤立させようとした。

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言っておくが俺達夫婦はいわゆるDQN家族なんかじゃない!

引っ越しの際にはきちんと挨拶もしたし、

ゴミ当番に河川掃除に近所の学校行事等

みんなと同じように参加し目立たずはしゃがず至ってマジメに近所付き合いをしていたのに

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みんなが茶髪夫婦の味方につき

俺達夫婦はいつの間にか厄介者、嫌われ者的な立場になってしまっていた。

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これがこのアパートのやり方?教育?

それとも新参者は仲間になれないの?

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あれほど元気で明るかった妻は

日に日に痩せ細りストレスから不眠症にもなり

最近ではブツブツと独り言まで言う様な有様だ。

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そして俺が病院に連れて行こうとするも

「私はどこも悪くない!おかしいのアンタだ!」と

今まで「くん」付けで呼んでた妻の姿はそこにはどこにもなかった。

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なんでいつもこうなんだ!!

なんでみんな俺を悪者にしたがる(涙)!!

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そんな絶望の中

数日後仕事から帰ると妻が近所の奴らに囲まれてる。

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焦った俺は妻の盾となり

「一体俺達がお前らに何かしたかー!!」

と必死に叫ぶ後ろから

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妻:「いい加減気づけよ!」

Concrete
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