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短編2
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正夢2

こんな夢を見た

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三月、私はどこかの会社の会議室にいた。

私は席にはつかず、長テーブルが一列で二三個、そして向かいにも同じもの一列の対面している長方形のテーブルの角を見つめていた。

席にはもう全員では無かったが着席しており、女性の比率は少ないが、一番真ん中に黒スーツを着た細身の女性が隣の席の随分年配な男の人と話していた(ちなみに、女性は30代くらい?)

卓上には資料が配られており、私は資料に目を通したが、数字と日付と場所だけしか記されていなかった。

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「本日の会議は以上で終了します」

女の声でそう聞こえた。

え?待って、私着いたばかりです?起きたばかり?です

女の声の主は、あの真ん中にいる彼女の声だった

「我々はここ最近の日本人の対応に遺憾です」

「つきましては、本日の会議通り、関西大震災を計画的に実行させていただきます」

「それでは」

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頭が真っ白になった

待てよ、関西大震災ってなんだよ

「…東と来たら、西もいい頃でしょう」

会議室にある黒いスクリーンに、西日本が大きく映されていた

大阪に沢山の×が浮かび、もはや大阪がどこだか分からなくなる

「高い所もいいですけどね…」

私は資料をもう一度見た

日付と場所は、地震が起きる場所

なら最初のこの数字は……

「今回は少ない方ですよ、みなさん」

____死者数と、怪我人

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生きる気力を全て失って、引きこもって一週間目

汗だくの春の朝、友人の一人からメールが着た

生憎、私はまだニュースを知らない

内容は「大阪旅行に友達といってくるからしばらく連絡とれない」だった

私は友人に急いで電話をして、頼むから事が済むまで西に行くな、としつこく言った

友人は理由を聞いてきたが、私は今は答えられない、時期にわかる、とアニメのよくある台詞を言うことしかできなかった

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三月、四月、五月…

心のどこかで緩んでいた

気づいたら、六月になってしまった

もうあの事も嘘だった、どうせ夢だと思っていた

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助けられないという歯がゆさは変わらないけど

Concrete
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