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私が見た夢の話❂夢幻の館

中編4
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私が見た夢の話❂夢幻の館

 これは、私が本当に見た夢の話です。

 夢って、不思議なもので夢だと認識しても、次の瞬間何故かここは夢だ、そう考えていたことも全て忘れてしまうのです。

 夢幻なのに、夢幻ではない。

 私は二つの目線で同時にその「夢幻」を見つめているのです。

 一つ目は浮遊霊の目線で、自分を見ています。

その自分は、現実の自分の容姿の時も、全く知らない誰かの容姿の時もあります。

 二つ目は「自分」であって「自分」ではない。何か別の存在。

 その二つの目線から、夢を見ているんです。凄く、不気味で。それと同時に、楽しくなってしまうのです。

 まあ、何が言いたいかというと。衰弱していく精神も、疲弊していく肉体も。

 そして、「死ぬ」時に感じる痛みも、現実のものなのです。

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 そんな私が見る夢は、全て「私」の死によって結末を迎えるのです。

 最初に見た夢は、小学校一年生の時に。

 ゾンビに襲われて死ぬ夢。何も分からず、ただ、恐怖を感じているだけでした。

 しかし、成長していくにつれ、死というものを理解し、その「夢幻」を見て起きることに恐怖し。

 私は怖くなり、一人で怯えていたものです。

 もうそれから六年たち、「死」にも慣れてしまいました。いいのか、悪いのか。分かりませんが。

 起きてから暫くただ泣くこともなくなりました。

 さて、何故、今日この話を書こうと思ったのかと言うと。

 今日もまた、夢の中で「死」んだもので。

 そして今日、このサイトを知り、投稿できるということを知り。

 今、粛々と、パソコンのキーボードをうっているわけです。

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 今日見た夢を書こうと思ったのですが、その感覚がありありと思い出され、少々不気味でした。

 ですので、一番印象的な夢を綴ろうと思います。

 

「夢幻」は「∞」なのではないかと、思うのです。

 あの夢は、そんな夢だと。

 あの悪夢を見た朝、自らの胸にナイフを刺して死に、起きたあの朝。

 逃げられない。そう、感じた。

 これは「∞」なのだから、と。

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 私は空から、館を見下ろしている。

 館を取り囲むように、木が鬱蒼と生い茂る。

 木はあまり手入れされておらず、陰鬱とした印象を受ける。

 しかし館は対照的に明るい色彩でまとめられた二階建ての豪邸と言って差し支えない大きさ。

 だが、その綺麗な外観には以外なことに蜘蛛の巣が張ってあり、不気味な印象を受ける。

 カラスが空を飛び、不気味な声をそこら中に響き渡らせる。

 その館の前に、一人の少女が立っている。

 何故自分がここ立っているのかわからないというのに、口角が上がっている。

 笑っているのか、嘲笑っているのかは彼女の表情からは伺えない。

 やがて、少女らしい可愛らしい笑い声が、当たりに響きわたっていた。

 だが、カラスの鳴き声と交じり合い、恐怖を煽る材料でしか無い。

 やがて、誰もいないにも関わらず館の扉は開き、少女は軽やかに、跳ねるように館に入っていった。

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ー少女は館の中で、十一人の人と出会うー

ー道化のように踊り、人々を楽しませるためにー

ー全ては定められたことー

ー掻き消えてしまうことー

ー永遠に続くことー

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 私は、十一人の人と、見知らぬ館で出会った。

 現代的な倫理観ではおかしい。

 そう分かっているが、何も出来ない。

 頭の奥では分かっていても、見守ることしか出来ない。

 怖くて怖くて、仕方がない。それなのに、すぐにそんなこと、忘れてしまう。

 怖い。

 私の頭の中を、ただその感情だけが占めている。

 なのに。

 「私」は特に何も思わず、道化のように笑っている。

 どうして?

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 ある日。「あの人」が死んだ。

 「ある人」は彼が死んだのは、××のせいだ!と叫んだ。

 「私」は怖くて仕方がなかった。

 私は嘲笑った。嗤った。哂った。

 だから馬鹿なんだ。愚かなんだ。

 言っただろう?

 「私」が聞こえないふりをしたから、悪かったんだ。

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 翌朝

 皆死んだ。死んじゃった。

 「私」はどうなるの?

 何も考えられない。

 おとが、きこえる。

 こえが、きこえる。

 なんだっけ?

「ナイフを、持ちなさい」

 え?

「ナイフを、持って。自分に向けるんだ。」

 なぁに?

「ほら、向けて?」

 …………わかっ、た。

「いい子だ。」

「ほら、その手を自分の胸に向かって……。」

「  。」

 私は嫌だ!と叫んだ。

 逃げたいと言った。

 けれども「私」には聞こえない。

「死ね。」

 そう、あの声は言った。

 私は、言った。止めた。なのに。なのに。

 どうして、血が流れているの?

 どうして、痛くて痛くて仕方がないの?

 暗く沈みゆく意識の中、私は泣き叫んでいた。

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ー結局私は死んだー

ー今回もー

ー全ては定められたことー

ー掻き消えてしまうことー

ー永遠に続くことー

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 かなり簡略化しましたが、私が見たのは、こんな夢でした。

 小学校五年生のことでしたけれども、慣れてしまってどこか他人ごとのような目線で見ていましたね。

 その後知ったのですが、アガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」と内容が酷似していました。

 読んだこと無いし、題名を聞いたことある程度なんですよ。

 不思議ですよね。

 乱文失礼いたしました。最後まで読んでいただき有難う御座いました。また、いつか書くかもしれません。

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 返信遅れてすいません!
 これからもどんどん書いていこうと思っているのでよろしくお願いします!

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夢というのは興味深いものですね‥投稿楽しみにしてます

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