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短編2
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宝探しゲーム

大学生のA君から聞いた話。

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A君、B君、C君の3人は山中にある広い公園で宝探しゲームをしていた。

1人が公園内のどこかに宝箱を隠し、残りの2人が探し出す。

制限時間内に宝箱を見つけ出したら探索者の勝ち、見つけられなかったら隠した人の勝ち。そんなゲーム。

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通販で購入したいかにもなデザインの宝箱に数千円を入れ、それを掛け金にしていたため、3人は意外と熱中して遊び続けた。

そしていつの間にか夕方になっていた。

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次が最後、とA君は宝箱に一万円札を入れ、見つからない自信のある場所に宝箱を隠した。

B君、C君はワイワイガヤガヤと探しまくったがそのまま時間切れとなり、A君の勝ちとなった。

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しかし問題が起こった。

A君が隠した場所にみんなで行ってみると、宝箱がなくなっていたのである。

宝箱(とA君の一万円札)を探し回ったが公園は広く、他に誰もいなかったので、探しても探しても見つからなかった。

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次の日も3人はまた公園に来て宝箱を探した。

すると、A君が隠した場所に宝箱は何事もなかったかのように平然と置かれていた。

何故。昨日は確かになくなっていたのに。

不思議に思う3人だったが、とりあえず宝箱を開けてみた。

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すると中には、外国の札束が入っていた。

あきらかにヤバいものだ。

そう直感した3人はすぐに警察を呼んで、得体の知れない外国の札束を回収してもらった。

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誰が宝箱を盗んだのか、その後に誰が札束を入れて戻したのか、結局分からずじまい。

ちなみにA君の一万円札はなくなっていたとのこと。

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