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中編3
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群馬県 ○○寺公園にて

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今から26年くらい前の初夏だったと思います。

当時、携帯電話はもちろん今のようにネッでの出会い系やSNSなども無く、女性と知り合って遊ぶのにナンパや伝言ダイヤルなんてのを使って遊んでました。

その日も友達と酒を飲みながら自宅の電話で伝言ダイヤルで女性と知り合い、群馬県の○○寺公園で夜の0時過ぎに待ち合わせをして、非常にいけない事ですが、酔っぱらい運転をして小一時間ほどの道のりを車で向かいました。

現地に着いて公衆電話で相手の女の子に電話すると、家を出ようとしたら親に見つかって出れないとのドタキャン。

もう車を運転して帰る気力も無く、友だちも疲れて何だか眠いと言うので、車で寝て朝帰ろうという事になりました。

ちょっとトイレ行ってくると友達に言うと、俺も行くゎと言うので2人で公園内の駐車場そばのトイレに行きましたが、何故か2人ともトイレの入り口を入った瞬間に足がほぼ同時に止まってしまいました。

多分私と同じかなぁと分かりつつ、

何?どしたの?と聞くと

何だか気持ち悪くてこれ以上入れないとの事で、2人とも入れぬままトイレを出て、近くのコンビニまで行きトイレで用を足しました。

このまま帰っちゃうかと思いましたが、やはり小一時間酔っぱらい運転も、もうめんどくさいし、駐車場の狭いコンビニだったのでそこで寝ていて怒られたり通報されるのも嫌だったので、また公園駐車場まで戻り寝ました。

どれくらい時間が過ぎたのか、友達の寝息もスヤスヤ聞こえて私もウトウトしてきた頃に突然耳鳴り?のようなキーンという音が頭の中でしてきたのですが、だんだん大きくなってきて頭を締め付けられるような頭痛と吐き気がしてきました。

そんなに飲み過ぎて無いはずだけどなぁ~などと思いながらこの車で吐いたり友達を起こしたら悪いと思い、ドアを開け外に転がり落ちるように出ましたが、頭痛のせいか目眩がするのか何故か立つ事が出来ません。

しばらく下のアスファルトに寝転んで丸くなっていましたが、一向に頭痛も吐き気も収まらず、意識も遠のく感じになり、なんとか四つん這いになって顔をあげると先程のトイレが目に入りました。

トイレが目に入った瞬間に何故か頭の奥で、

あそこに行かなきゃという強い意識が働いてフラフラのまま何とか立ち上がり、歩いたり転んで四つん這いで這ったりしながらトイレに向かいます。

気付けば外は小雨が降ってきていて、転んだり這ったりしているせいで、髪も服もグチャグチャでした。

駐車場には他にも何台かイチャイチャしているようなカップルの乗った車が止まっていましたが、私のゾンビのような行動を見て怖くなったのか、

帰って行く車もあれば、寝転んでフラフラしている私の横に車で来て、何かを言ってくるカップルもいましたが、私は受け答えも出来る状態じゃなく、自分でも意味も分からないまま転げながら一心不乱にトイレを目指します。

もうあとトイレまで3mほどの道を挟んで向かいまで来た時、このままトイレに行ったらヤバイ、とりあえず車に戻らなくちゃと思い、何とかまた転げてグチャグチャになりながら車まで戻り、転げるように車に乗り込み友達を揺り起こしました。

起こされた友達は、

何だよ!何?何!?

みたいな感じでビックリしてましたが、

私が、とりあえずここから車出して!

トイレ、ヤバイと言った瞬間すぐに意味を察したのか無言で公園から車を出して走りだし無事に帰りました。

時計など確認する余裕はありませんでしたが、友達の寝息を聞いた時にチラッと見た車のデジタル時計が1時過ぎだった記憶と

最初に車から出た時は空は暗かったのに、公園から出る頃は空が白み始めていたので、どれだけの時間外にいたのか。

トイレに辿り着いてたら

どうなっていたのか。

霊の姿は全く見ていませんが、たぶん何かに憑かれたのかなぁと自分的には、かなり怖かった体験です。

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