子供の頃に体験した話です。
小さいころ、団地に住んでいたのですが、雨の日は友達の家でボードゲームで遊ぶのが流行ったことがありました。
ある日、ボードゲームで遊んでいると、友達が一番に結婚のマスに止まりました。結婚式ではお酒を飲むのが常識だと言われた友達が、その家でお父さんが毎晩美味しそうに飲んでいるらしいお酒を勝手に開けて、結婚のマスに止まった友達に飲ませました。
するとお酒を飲んだ友達は苦しみながら泡を吹いて死にました。
お酒のラベルには「お酒は20歳になってから」と書かれていたので、子供が飲むと死ぬんだとこの時は思いました。
その日、その友達の家の母親が逮捕されました。不倫した父親を殺そうと大好きだったお酒に毒を混ぜたところだったそうです。
あの時、ボードゲームで負けていた私は幸運でした。もし先に結婚していたらと思うとトリハダです。
作者幽霊部員