最近、死んだ人が出てくる夢をよく見る。
昨日は、ホテルの一室で死体を見つけ、廊下に出ると、廊下の中央にかごがあり、その中に裸でうずくまるようにして丸まった人が収まっている。
もちろん、その人も死んでいる。自分はその人の周囲の水跡を見て、
「反対側のドアから出てきてかごに収まっている。わざわざ死ぬのに、こんな事をするなんて不自然だ」
としたり顔で一緒にいる人に述べている。
その前の日は、オフィス街
大勢の人が歩いている中で一人の男性が倒れている。死んでいるのは一目瞭然であった。
皆、その人の周りを避けて通っているが、全く眼にも止めていない様子だ。
自分はその人の様子を調べようと近づいて、思いとどまる。警察に通報しなければーと。
その前の日は、海にいた。
海で自分が浮かんでいると、遠くの波間に何かが浮かんでいる。
近づいてみると、それは死人が浮いているのであった。
それは邪魔だなと思っている。
ここまでの夢を友人のKに話していたとき、
Kが言ったことが怖かった。
「それって、最初は遠くで発見して近づいていくが、そばにはよらず、
次は、近くで発見して近づけず、
昨日の夢はだいぶ近くまで行っている。
だんだん、近くなっているね」
と。
実は、今朝も夢を見た。
死体のそばで私は寝ていた。
左手に冷たい死人の感触が残っている。そこから、体中の体温が吸い取られそうであった。
何の事はない。朝起きたら、左半身の布団がはだけていたのだった。
でも、明日の夢は・・・?
作者かがり いずみ
あまり面白い話ではないかもしれませんね。
ただ、夢自体は本当です。