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長編13
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オヤジの作り話

S君やF子の住居の改修工事が終わった

最新のセキュリティーが施されている

新しい館は他人の侵入は不可能という最新のセキュリティーオートロック付きだ

1階は撮影スタジオで2階が住居になる

外装はほとんどそのまんまだが内装は高級ホテル並みの感じになった

改修工事完成の夜に私たち家族(S君の家族も含む)だけでパーティを開いた

まぁいつもの家族だけだからあんまし変わらないけれど子供たちは大はしゃぎをしていた

特に楓と葵はここに毎日来たいとF子たちに話をしていた

まぁ・・・土日ならここで泊っていくのも悪くはないと思う

義理父母は少し疲れたようなので早めに本館の寝室へ行ってもらうことにした

スタジオの部屋には100インチのTVがあり撮影のチェックやTV・映画などが見れる

ほぼプロのスタジオと同じ機材もそろっている

スタジオの奥にはキッチンと厨房もありここで食事をする

2階は4つの部屋がありS君たち2人の住居スペースになる

なんか贅沢な感じに見えるがほとんどの家具は財閥直営のホテルや系列からのホテルなどの使っていない家具を置いた

家具に関してはほとんど費用はかかっていない

まぁ撮影用機材はかかっているけど

夜も11時を過ぎおふくろが子供たちに寝るようにいいかせていたが「眠くない」と言うのでもうしばらくは子供たちもスタジオにいた

明日はこの屋敷の北側の探索?というか散策を予定をしている

というのもこの屋敷内で撮影をしようとS君たちは考えている

ほぼ1Km四方もある屋敷はため池や雑木林などがありロケ地として十分に使える

本館などがある南側は整備されていて花壇や人工の池もあり撮影する場所としてはいい感じなのだ

問題は北側だ

ほぼ自然のままで手入れがされていない

私とF子も北側のほうへ行ったことがない

おふくろも用事以外は行ったことがないそうだ

北側のほうに古い館がぼつんと一つだけある

おふくろはそこへ用事があるときにだけ行ったことがあると言っていた

今は完全に閉鎖されて館の状況はどうなっているかわからないというのが現状なのだ

北側と西側には自転車が通れるくらいの門がある(今は鍵をかけて完全に閉まっている)

東側と南側がおもな出入り口になる

東側と南側には警備員が24時間体制で常駐している

2時間おきに屋敷の外側の巡回もしている

新人の警備員がいるとなかなか通してくれない

セキュリティーは完璧なのはいいのだがせめて私たち家族の写真などを見て覚えてほしい

この前はまじめな新人さんが2人が私たち家族と会うのがはじめてで屋敷の関係者だと話しても信じてもらえずにおふくろが仕方なしに雇っている警備会社に電話をしてやっと通してもらった

後に警備会社の社長が直々におふくろに会い謝罪していったとのこと

それ以降は新人さんがいてもすんなりと通してもらえるようになった

オヤジがとんでもない提案をしてきた

明日の夜に北側の方で肝試しをしようと話しかけてきた

もちろん、私とおふくろは大反対

後の人間はしぶしぶ同意

オヤジが下らない作り話を話し始めた

楓と葵は真剣にオヤジの話を聞いていた

楓と葵はまともに信じて体を震わせていた

「おい!!オヤジ、いい加減にしろよ、そんな作り話はよ」

「パパの言う通り!じっちゃ!作り話はダメだよ」

と匠がオヤジにむかって文句を垂れた

「いやいや、本当の話だぜ!この屋敷の秘密の話だぜ!!」

「うそだろ!オヤジ!!オヤジだって北の方へ行ったことないだろ!!」

「いや、若いころに北の方へ行ったことがあるんだぜ!その時に俺が見たんだよ

この俺が見たんだから間違いない!!」

オヤジ・・・そういういい方は完全にデタラメだと公言してるようなもんだよ

匠と仁は完全に嘘だという顔をしていた

「だいぶ大人になったな」と感心したよ

しかし・・楓と葵は顔色が悪かった

「楓、葵、大丈夫だよ、じいちゃんの話は作り話だからね」

「そっかな・・・じいちゃの話を聞いてたら背筋がゾクゾクしたよ、パパ」

「あたちもだぞ・・・ゾクゾクするんだぞ」

「それはじいちゃんの話し方がそういう雰囲気を作り出してるだけだからね、気にしなくていいんだよ」

「そっかな・・・パパ・・・」

楓は何かしら感じ取ったんだろうか

「クソオヤジ!!そんな作り話をするから娘たち本気にしてるじゃないか!!」

「マジな話をして何が悪いんだよ!!」

クソオヤジ!!・・・

「さぁさ・・子供たちはもう寝る時間だよ」とおふくろは呆れた顔で子供たちを部屋へ行くように促していた

「いずれ、わかるぜ、明日にな!!、F!!、しばくぞ」

と言って出て行った

疫病神め

「アニキ!!私たちはもう寝るよ、じゃあね!」

F子・S子は苦笑いをしながら寝室へ行った

「おやっさんの話し方はもうまるで体験したような口調でしゃべってたけど

ありゃ完全に嘘だな・・・」とS君は一言、言ってスタジオから出て行った

「アイツめ・・うそばっか・・かわいそうに楓ちゃんや葵ちゃんが怯えていたよ

F、私は楓ちゃんの部屋で寝るよ」と言いながら出て行った

シーンと静まり返ったスタジオ

静寂さが支配をしていた

眠気が襲ってきた

スタジオのソファで寝てしまった

次の日の

夜の10時

肝試しに行くメンバーがスタジオに集まった

懐中電灯、薬、お守りのチェックをした

おふくろ以外全員が行くことになった

昨日の夜のオヤジの話の内容に憤慨していた

いくら作り話でもおふくろの実家の館を化け物屋敷というのは言い過ぎた

良しも悪くもここはおふくろが生まれ育った場所だぞ

「みんな集まったな、行こうぜ」とオヤジの号令で屋敷を出た

葵のペースでゆっくりと歩いた

秋の空の夜

南側を見ると街灯や館の灯りで輝いている

だが・・・今歩いているところは街灯は全然ない

懐中電灯を頼りにゆっくりと北へ歩いた

「マジで・・・真っ暗け・・・気味が悪いね!アニキ」とF子が私に言ってきた

「確かにな・・・北と南でこうも違うとはな・・・」

「パパ!!何か・・・微妙な感じ・・・」と楓が言ってきた

私は後ろを振り向いて

「なに?・・・楓・・・何か感じた?」

「うん・・・周りの空気というか・・・何かザワザワとした感じ・・・」と楓は周りを見まわしながら小声でつぶやいた

「楓姉ちゃん・・・あたちも感じる・・・周りが少し騒がしい・・耳元で何か囁いてる感じ・・」

と葵も楓と同様に何かを感じていた

「パパは何も感じないよ」と言うと

「パパは!鈍感だから!!もうっ!!」と楓は少し頬を膨らませた

「パパは鈍感なんだぞ!!」と葵までも頬を膨らませた

本当に広い・・・まるで森林の中を歩いてる感じだ

しばらく歩いていると館らしき建物が見えてきた

「わぁ・・・びっくりした・・・こんなところに建物があるんだ・・・

まるで・・・ホラー映画に出てくる館そっくり・・・気味が悪い・・」と楓は指をさしていた

「ギョ!・・・確かにな・・・枝がぎっしりと張り付いてて・・・こりゃ・・ホラー映画のセットにもってこいだよな・・・」とS君は冗談半分に言った

「Sアニキ!!!やめてよね・・・まさか・・・Sアニキ・・・ここで撮影とかするつもり?」とF子が少し怒りながらS君に聞いていた

「いや・・・あはははは・・・でも・・・新境地のジャンルを開拓するにはいいと思うけどな・・F子」と笑いながらF子に聞いていた

「Sアニキ!!やめてよね!!普通の撮影で十分!!今のところ、北側の方でのロケ地の候補はないよ」とキリッとした顔でS君を睨んだ

「うわっ!わかったよ・・・」とS君はF子の顔を見て萎縮していた

「パパ・・F子お姉ちゃんを怒らせると怖いね」と楓が私に小声で言ってきた

顔たちがくっきりとしてるから猶更怖い顔に見える

「これこそ化け物屋敷にふさわしい!!」とオヤジのでかい声

「パパ!!!化け物屋敷じゃないよ!!」とF子の怒りの一声

「そう怒ることないと思うけどな・・・F子ちゃん」と珍しくオヤジがひるんでいた

「でも・・・なにか気味が悪いんだぞ、アニキ達・・」とS子が館を見て少し怯えていた

たしかに・・・枝が巻き付き手入れがしていないのでまさにホラー映画の洋館みたいだ

「ここで少し休憩をしよう」とオヤジが言った

「え・・・なにもここで休憩しなくてもいいじゃない、パパ」とF子が不満な顔をした

「私も・・・F子ちゃんの言う通り、パパ」とS子もF子と同様に不満な顔をした

「そっかな・・・この先・・・同じような風景ばかりだと思うけどな・・・」とオヤジの一言

位置的に北側のはずれには来てるはずだが・・・

こうも木々が生い茂っていると周囲が全然見えない

本当にここはおふくろの実家の屋敷内なのかと錯覚する

「ここでいいよ」と私は強く意見を言った

パタン!!

「え!・・・今の音は何?」と楓はびっくりした顔で言った

「俺も聞こえたぜ・・・」とS君

「何かドア?扉を閉める音みたいだったけど・・・」とS子

全員が聞こえていた

すると使われていない洋館の一室に明かりが点いた

「ええ!!・・・じっちゃ・・あれ見て・・・明かりが・・・」

一同、目が点になった

「うそだろ・・ここってもうとうの昔に使われていないんだろ・・・」

「ばっちゃがそう言ってたんだぞ」

「いつの間に・・・」

「人なんか傍を通らなかったぞ」

もうみんなパニック直前だった

追い打ちをかけるように部屋の窓から人影が映った

「うわっ!!誰かが部屋にいるんだぞ」とS子のびっくりした声

「ちょっとやばい・・・みんな・・あそこの森のあたりに隠れよう」と私はみんなに言った

そそくさと私が指をさした森の木陰に全員身を隠した

オヤジが顔だけ出して明かりのついた部屋を見ていた

「おい・・・人影が動いてるぜ・・・ありゃ・・・女だな・・・え!?・・窓を開けたぞ・・ええ???部屋の明かりが点いていないぜ・・・どうなってるんだよ?」

「オヤジ・・・なにしゃべってるかよくわからん」と私も顔だけ出してのぞいてみた

「うわぁ・・・窓が開いてる・・・あれ・・・部屋の明かりが点いていない!?・・いや・・他の窓からは明かりが点いてる?・・・え?・・どういうこと?」

要は窓を開けたところは明かりが点いていない

同じ部屋なのにほかの窓からは明かりが点いているのが見えたのだ

普通は絶対に起こらない現象だ

「どうなってるんだよ・・・気味悪いな・・・」

「私も・・・うわぁ・・・なにこれ?」と楓もびっくりした顔になった

「おい!!オヤジ!!!昨日の夜の怪談話は作り話じゃなかったのかよ・・・」

「え・・・いや・・・そのぉ・・・」

オヤジの昨日の夜の作り話がまさにこういう現象を体験したと

おどろおどろしくしゃべっていたのだ

てっきり作り話かと思っていた

「あ・・・おかしいなぁ・・・適当にしゃべってただけ・・・」と小さな声でオヤジは呟いていた

「おい!!オヤジ・・・昨日の話はやはり作り話だったのかよ・・・でも・・これって・・」と私はオヤジを見て少し怒りを感じた

みんなでごちゃごちゃと話をしていた

「もう・・・うるさいわね・・まったく」とF子がうんざりした顔で木陰から洋館を見た

「え・・・うそ!!・・・明かりが消えてるし窓が閉まってるよ・・・」

みんな顔だけ覗かせた

「マジかよ!!!」

もう全員・・・パニックになった

「もう帰ろう・・・気味が悪い!!」と私は帰ろうと提案をした

「うん、帰ろうよ」と楓も帰りたい一心だった

私は葵をおんぶして足早に全員その場から離れた

「パパ・・・気分が悪いんだぞ」と背中から葵が訴えてきた

「もう少しで着くからね、葵」

「うん・・・パパ」

本館に逃げ込んだ

「うわぁ・・・びっくりした・・・」と楓がおふくろに話をした

「どうしたんだい?みんな、そんなに息を荒らしてさ」とおふくろは怪訝そうに聞いてきた

「やはりよ、ここはお化け屋敷だったぜ!!」と興奮しながらオヤジが大声で怒鳴り散らした

「パパ!!!言い過ぎ!!」とF子がオヤジに向かって怒った顔で言い放った

「あんたさ・・・昨日といい今日といい、いい加減にしてよ!!」とおふくろが切れそうになっていた

「うるさい!!やはり!!北側!!あのボロ洋館!!ありゃ完全にホラーの洋館だったぜ!!俺の話は真実だったろ!!」

「え・・・昨日の話って・・・ありゃ作り話じゃなかったの?・・」とおふくろはびっくりした顔になっていた

「おふくろ・・・今さっきな・・・その古い洋館で・・・」と私はおふくろに今さっき起きた事を話をした

「そんな・・はずはない・・・あそこは鍵が閉まってて・・・誰も入れないはず・・・それとあそこは・・・もう電気は通っていないはず・・・」とおふくろはびっくりした顔になった

「あのぉ・・・すいません・・・総帥!!」と警備隊長が部屋に入って来た

「あのぉ・・うちの隊員が・・・そのぉ・・・北側を巡回をしていまして・・・北側にある洋館の・・・「明かりが点いていた」と報告をしに来たんですが・・・誰か屋敷の方であの洋館に入られた人はいるんでしょうか?」

「いいえ・・・いないはず・・・あの洋館の鍵は私が管理をしていますから」

「警備隊長!!その明かりはどの部屋なんですか?」と私が尋ねた

「はい!4階の部屋だということです」

「え!?4階・・・1階の間違いでは?」

「いえ!1階は塀がありまして見えませんので・・・4階だということです」

全員動揺が走った

「うそだろ・・・俺たちが見たのは1階だぞ・・・」とS君

「うちの隊員がスマホで撮影しました・・・これです」と警備隊長はスマホの写真をおふくろに見せた

「え・・うそでしょ・・・そんな・・・」とおふくろは絶句していた

「どれどれ・・・」とオヤジが覗き込んだ

「え・・・窓に映ってる人影・・・そっくりだぞ・・・この髪型・・間違いない・・俺が見たのと同じだ」と目が点になっていた

「あんた・・・ここに写ってる人・・・私は知っているのよ・・・」とおふくろは顔を下に向けながら皆に聞こえるように話をした

ここに写ってる人は昔、おふくろが子供の時にお世話になった使用人だそうだ

ところがある事件が起きて当時の総帥たるおふくろの父親がその使用人を犯人だと決めつけられてクビにしたそうだ

この女性は身寄りがなくクビを渡されて・・・のちに自殺をしたんだそうだ

当時のおふくろはこの女性の使用人が突然いなくなったのを不思議に思っていた

後にこの事件はこの女性とは全然関係なく父親はこの使用人に対して無実の罪をかぶせたのだ

おふくろはそれを知って・・・大泣きをした

当時のここの屋敷は厳格な管理体制が敷いていて少しのミスも許されない雰囲気だったそうだ

そういう環境に育ったおふくろは総帥になった時にはこの風潮を完全に変えようと決心をした

「〇〇さん・・何かを訴えてきたんでしょうね・・・当時の私には何もできなかった・・・

本当にごめんなさい・・・許してほしい・・・」とおふくろは大粒の涙を出しながら座り込んでしまった

「おふくろ・・・、おふくろが悪いんじゃないよ」と私はおふくろに呟いた

「ううん・・・全ては・・私たち一族のせいよ・・・どのくらいの人が泣いたのか私は見てきたのよ・・・」とおふくろは私の顔を見て泣いていた

「おい・・・もういい!!隣の部屋へ行こう」とオヤジがおふくろの体を支えながら部屋を出て行った

なんでこった・・・

後日に和尚様にこの事を話をしその古い館の前で供養のお経をあげてもらった

「きっとこれで成仏したと思いますわい・・・当時としてのここの屋敷の環境は見たことないんでよくわからないんですけれど・・・おふくろさまの話を聞いてわしも泣いたですわい

むごいですわい・・・」と和尚様は天を向いて話をしてくれた

「決めたわ・・・今までの使用人でクビにされた人に対して退職金を払うことにしたよ、F」と私に話しかけてきた

「でも・・・そんなことをしても・・・あんまし意味がない気がするけど・・・」

「もう・・・過去のことだしね・・・でもね・・私としては悔やまれて仕方ないのよ・・・あの○○さんみたいに突然クビにされてこの屋敷から追い出された人は今後の生活が出来なかったはずなのよ・・・当時として女性の働ける場所は少なかったからね・・・

とりあえず連絡が取れる家族に対して退職金を払いましょう」

さっそくおふくろは今までのこの屋敷で働いていて不慮のクビを言い渡された家族のリスト作った

その数は30人ほど・・・とりあえずはおふくろが生まれて総帥になる前の人を対象とした

その中から連絡が取れたのはわずが10家族だけ・・・

「遅すぎた・・・もっと早く・・・」と無念の声をあげた

ほとんどがおふくろが知っている使用人ばかりだ

さっそくおふくろはその10家族の家へ直接行き土下座をして退職金を手渡した

いろいろと罵声や恨みの声を聞いた

「もう娘や息子は帰ってこない・・・あんたらのせいだ・・・一生懸命屋敷のために働いたのに・・・娘や息子がどれほど苦しんだが・・・」とどの家族も無念の声をあげていた

おふくろは土下座をしながら何回も頭を下げた

ほとんどの使用人は自殺をしていた

それも些細なミスばかりでクビにしていた

特にスマホに写っていた女性の親戚は相当私たち一族を恨んでいた

無実の罪を着せられ働くところもなく病になってもお金が無いから病院へ行けずに首つりをした

親戚筋も生活費ならと支援をしていたがはじめは支援に応じていたのだが「やはり甘えていてはいけない」と言い途中から支援を打ち切ったのだ

その話を聞いたおふくろは土下座しながら大泣きをした

私たち家族もおふくろの話を聞いて胸が詰まってしまった

「ばっちゃ・・・あたち・・・も・・・みんなにあやまらないといけなんいだよね・・・」と葵がボツリと呟いた

「葵ちゃんは気にしなくもいいのよ・・・ばあちゃんたちのせいだからね・・・

匠君や仁君、楓ちゃんや葵ちゃんは全然気にしなくていいからね」

「ばあちゃ・・・なんか・・・この家・・・少し軽くなったような気がする」と楓が不思議そうな顔をしておふくろに話をした

「そうかい?・・・軽くなったのかい・・・」とおふくろは驚いた顔をした

「うん・・・空気が以前よりも軽くなった気がするよ・・・」と楓は部屋を見回していた

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