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長編15
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深夜の大騒ぎ

皆さんはいつも何時ごろまで起きているのでしょうか?

夜更かしをなさる方も多いと思いますけれどね・・・・

今回の話は知人から聞いた話です。

知人の友人に夜勤専門に仕事をしている方がいるそうです。

私はそれを聞いて夜勤は体を壊す元なのに大変なことだと知人に思わず言ってしまいました。

知人は「そうだよ」と頭をウンウンさせました

知人もその友人とは真逆の生活をしているためになかなか会えないそうです。

タイミングよくその友人が休みで知人も休みの時に遊びに来ないかと誘われるそうです。

ある日、その友人が休みの日に電話があり「いますぐに来てほしい」と何かおびえた様子で電話がかかってきたそうです。

いつもの明るい口調の友人なのにその日は何か怯えていて知人は何かあったのではと思い急いで友人宅まで行ったようです。

友人宅に着きドアをノックすると友人の声がしてガチャと玄関の鍵が開き友人が出てきました。

友人は知人の顔を見るなり玄関のドアを素早く閉めカギをかけ「急いで中に入れ」と慌てた様子で知人を中に入れたということです。

知人はびっくりして何ことなのかと内心思いながら中に入ったそうです。

知人は「どうした?なにかあった?」と友人に聞くと「いや・・・そのなぁ・・・」といつもながらの友人の態度ではなかったようです

知人は「仕事でドラブつたのか?」と尋ねたそうです

友人曰く「いや仕事ではないんだよ・・・まぁ・・・そのぉ・」と歯切れの悪い口調で言い返してきたそうです

知人の友人は夜勤専門の警備員をしているとのとこ

主に施設関連が多く見回りが主な仕事だそうです

しかし、施設関連の警備は約束事が多くまた勤務も長時間でなかなか夜勤で仕事をしてくれる人材がいないのだそうです

夜勤は昼間と違い見回りだけの業務で1時間ごとに施設を巡回して異常はないかのチェックをしながら勤務するそうで一人での巡回は非常に神経を使うんだそうです

特に工場など人がいなくなるとその静けさは昼間の機械の音や人の声で騒がしいくらいなのに

夜になると物音ひとつせず友人の歩く足音だけが響き渡るんだそうです

その工場のすぐ外に墓場があり巡回のコースなので墓場をなるべく見ないように巡回しているそうです

友人はいろいろな場所で夜勤をしているので深夜での仕事はもう慣れたのこと

しかし、病院と墓場のセットの施設巡回だけは正直やりたくないと知人によく漏らしていました

その病院の巡回コースは単に1階のフロアとあとは外回りで仕事的には楽な方なのだがなにせ巡回コースに墓場の横を通るということで内心ヒヤヒヤしながらの勤務なのだそうです

たまに病院内の駐車場など不審者がいるんだそうです

一人では危ないので必ず警察へ連絡して警官と共にその不審者の対応に当たるようです

友人は「人間なら半分はほっとしている・・・けど・・・得体の知れない物では正直怖くて仕方がない」と冗談半分でお酒のネタにしているが今日はそういう冗談も言えないような雰囲気で友人の顔も何か暗い感じがしたんだそうです

知人が「お前、顔色がわるいぞ、ちゃんと寝てるのか?」と聞いたそうで友人は「いや・・・はっきりといって寝不足だ。昼夜逆転の生活をしているのも一因だが・・・・」と答えてなにか目をキョロキョロさせて部屋中を見回して知人の顔を見つめたそうです

知人もそのような行動にビクッとして「おまえ、なにビクついてるんだ?」とズバっと聞いたそうです

「いや・・・この部屋に・・その・・・人の気配がしてるような・・・気のせいなのかな」と小さな声でなにかブツブツと言ってきたそうです

友人も部屋に入るなりいつもの明るい感じの部屋ではないなにかドヨ~ンとした空気が流れているのは気づいていた

部屋の中はゴミが散乱していてその匂いもあるのかもしれないがなにか臭う、ゴミの匂いではなく何か得体のしれない匂いだ

友人は一人暮らしだがちゃんとまめに後片付けをする男だ

だが今日の部屋の中はゴミが散乱していて普通の状態ではない部屋なのだ

知人は「おい、ちゃんとゴミぐらい片づけとけ、いつものお前じゃないぞ、なんだこのゴミは」と少し怒った口調で友人に文句を言った

すると友人は「あぁ・・・ゴミかぁ・・・それ俺の出したゴミじゃない・・・いつのまにかゴミがあるんだよ」と俺じゃない、という顔で言い返してきた

「はぁ?お前が出したゴミだろ、これ全部、この家はお前しかいないんだから」と言うと「そうだが、ここ1週間ほど家へ帰ってくると食べた覚えのないゴミが落ちてるんだ、仕事行く前には俺はちゃんとゴミをまとめて、ほら、そこの玄関のところに置くんだよ、でもなぁ、仕事が終わって帰ってくるとこのような状態なんだよ」ともう顔から何かあきらかに怯えてる顔なのだ

知人は「へ?どういうことだよ、行くときに片付いてて帰ってくるとちらかってるって、お前、俺をからかってるんだろ?」と言うと友人は「いや、からっかってるんじゃない、事実だ、帰るといつもゴミが散乱してるんだ」とマジな顔をして言ってきた

・・・・しかし、・・・誰がこんなことをするんだ?・・・・

まさか、合い鍵を使って昼間ここで過ごしてる奴がいるのか・・・

たまによく聞く話だしな

知人は「まさかと思うけど合い鍵を使って昼間ここで過ごしてる奴がいるんじゃないのか?」と聞いてみた

「俺もはじめはそう思った・・・でもなぁ・・・」と首を左右振って「このゴミの中身を見てみ、カップラーメンが15個、空になってるだろ、俺は一人暮らしだ、カップラーメンをこんなにたくさん食ったことはない・・ここ1週間ほど毎日カップラーメン10~15個の空になったゴミが散乱してるんだよ、ほかにも総菜やおかずなど食べ残しもあるだろ、俺は必ずすべて食べる方だ、食べ残しはしない」とゴミを指さして知人に言ってきた

たしかにゴミの内容はとても一人暮らしが食べれるようなゴミの量じゃない

どう見ても多人数で食事をしたように見える

知人がゴミを見ながら考えているときに友人は「ほかにも不思議なことがあってプロパンガスの量がそんなに減ってないんだよ、これだけのカップラーメンなら大量の水とガスを使うだろ、ほんで水道のメーターもちゃんと確認して写真にも残してるんだ。ほら、これな」と写真を見せて「な!そんなに増えてないだろ」と不思議そうな顔をして知人に写真を見せながらそう言ってきたそうです

知人は確かに水道のメーターの量はそんなに増えてなかった・・・おかしい・・・これだけの数なら相当な量の水を使ってるはずなのに、なぜだ?

その時だ、突然・・・外から玄関をノックする音がした

知人も友人も一瞬体がビクッとなった

こんな時間に誰だろう

玄関の外から

「○○さん、大家です、開けてください」と男の声がした

友人はあわてて玄関まで行き鍵を開けた。

「○○さん、少し時間良いですかね」と友人に言ってきた

「あのですねぇ・・・隣の○○さんから苦情がきましてねぇ・・・夜中に隣の部屋で大きな声で騒いでるとクレームが来たんですよ、それも多人数な声がして笑い声や怒声やはてはカラオケみたいな歌まで聞こえてきたんだそうです、○○さん、夜中に友人など部屋にあがらせてるんじゃないんですか?」と大家がマジ顔で友人に尋ねると

友人はびっくりした顔で「いえいえ、夜中に友人など上がらせてはいません、そんな夜中に友人を家へ呼ぶことはないです」とはっきりとした口調で大家に答えたそうです

大家も友人のマジな顔をして答えてきたのですこしたじろぎながらも「いや、ですね、そのぉ・・・お隣の○○さんはここ1週間ほど毎晩夜中に宴会をしてる感じだ、と騒がしくて寝れやしない、とそれはすごい剣幕で私にクレームを言いに来たんですよ」と大家もマジ顔で言ってきたのだそうです

友人も「え?夜中に宴会ですか?そんなことはないはずです、何かの間違いでしょ?」と大家にくらいついだそうです

大家も友人の日ごろの態度をよく知っているので嘘はついていないのはわかっているのだが立場上クレーム処理をしないといけない

大家も困り顔で「○○さんの日ごろの態度は私はよく知っています、あなたが嘘をつくことはないからね、でもね・・・クレームが来た以上はあなたに言わないとね・・・すまないね、この件は一旦保留しましょ」と大家はそう言いながら頭を下げ外へ出て行った

知人と友人はお互いの顔を見て唖然としてたんだそうです

一体どういうことだ?

夜中に宴会、大騒ぎしてる?

誰が大騒ぎしてるんだ?

宴会みたいな・・・・このゴミはその時の物なのか?

それも毎晩だって・・・・

するとまた玄関の方でドアを叩く音がした

友人はてっきりまた大家が来たのだと思い慌ててカギを開けに行ったのだそうだ

するといたのは隣の部屋の○○さんだった

友人はびっくりして「○○さん、今さっき大家さんから夜中の件を聞きました。もしそれが本当なら私は全然知りません。○○さんもう少し事情を話してほしいです」と言うと

お隣の○○さんもその件で言いに来たようです

仮にお隣の○○さんをAさんとよびます

Aさん曰く「友人さん、ここ1週間ほどあなたの部屋で多人数の声がしてるんです、私ね、それで寝れなくてね、睡眠不足なんですよ」と困り果てた顔して友人に言ってきたのだそうです

友人はそのAさんの顔を見て「すいません、Aさん、申し訳ないです。ですが、私は全然身に覚えがないんですよ」と言うとAさんは「とりあえず、私の部屋へきてくれませんか」と知人と友人を誘いAさんのお部屋へ行ったそうです

Aさんの部屋へ入り3人で

椅子に座りAさんからコーヒーを飲みながらAさんの話を聞いたそうです

「友人さん、あなたが夜勤で部屋には誰もいないはずなのは私も知っています。ですけれどね、夜中の2時あたりになるとあなたの部屋に電気が付いて人影がたくさん見えるんです、そしてガヤガヤと声がしてきたんですよ」と説明をし始めた

友人いわく「え?夜中にですか?それも2時に!ありえない、私は夜勤で部屋には誰もいないはずです」とAさんにびっくりした口調で言ったのだそうです

「私もね、友人さんの日ごろの態度は知っているんで嘘をついているとはおもいません、ですが・・・

聞こえてきたのは事実です」ときっぱりと友人に言ったそうです

そうこうしているうちに夜中の2時あたりを時計がさしかかった

知人がAさんの部屋の時計をちらっとみて、もう2時か・・・、と、そのときに

Aさんの部屋の外からたくさんの人の足音が聞こえてきた。

3人はその音を聞いて「え!」という声を出したようです

Aさんが「ね!足音が聞こえたでしょ?毎晩今の時間帯になると私の部屋の外から大勢の人の足音が聞こえてくるです」と友人に向かって言ったんだそうです

知人と友人はお互いの顔を見て「確かに聞こえた」とAさんに言ったそうです

友人は「しまった、カギを閉め忘れてきた」と知人に言ったそうです

知人は「え!、おいおい、どうするんだよ」と呆れた顔で友人に言ったんだそうです

3人はしばらく黙り込み

知人が「3人で友人の部屋へいきましょうか?」と提案してきた

3人は首を縦に振り「いきましょ」と賛同してAさんの部屋から出たんだそうです

友人宅の居間の方はたしかに明かりがついてる。来るときに消してなかったのはわかってる。

そぉーーと玄関のノブをあけて中にいる連中に気づかれないようにまずは様子を見ようと聞き耳を立てたそうです

やはり、部屋から笑い声や話声が聞こえてきたんだそうです

3人はもう間違いなく泥棒だと不審者たちだと確信したんだそうです

それで3人で勢いよく「こらぁーードロボーー見つけたぞ」と大きな声で居間に駆け込んだその時に3人は呆然となったそうです

誰も部屋にはいなかったのです

3人は・・・立ったまんま身動きできず・・・目だけ部屋のあたりを見回したんだそうです

やはり、誰もいない・・・3人だけだったそうです

知人が「ええええ?いないぞーー、そんなはずはない」と叫んだのだそうです

Aさんは「うそぉーーーー、声はしてたんだ、間違いない・・・私の耳には聞こえた」

友人は「確かに聞こえてた・・・いないぞ・・・どういうこったぁ」ともうなにがなにやらわからずじまい

3人はもう恐怖のあまり部屋から勢いよく逃げ出したそうです

Aさんの部屋へ逃げ込んだ3人はもう恐怖で体がガタガタと震えが止まらず

3人はさっきの出来事についてそれぞれの意見を言い張ったそうです

Aさんが「でも声はしていましたか人影が窓から見えなかったですね今回は、昨日は確かに人影は見ました。・・・・・はぁ・・・ちょいまち・・・人影は確かに見たけど動いてなかった・・・あれだけの人数なら誰かが動いてるはずだ・・・動いてなかった」とびっくりした顔で言ったそうです

友人が「ええ?動いてなかったって?でも声はしてたから確かに人だと思う」と首を傾げ

知人が「んんん、どういうことだ?・・・・あっ!いやっ・・・まさかぁ・・・ゴミが・・・」と

自問するような声で「さっき友人の部屋ってゴミってあったけ?」と友人に聞くと

「え?ゴミ?・・・あああぁーーー、確かにゴミが一つもなかったぞ、俺はゴミを片付けてない」と

知人に言うと「だよな、Aさんの家へ来る前は確かにゴミはあった」と2人で確かめ合ったそうです

Aさんはギョトンとした顔で「ごみですか・・・何の話です」と聞いてきたので今までの経緯をAさんに教えたそうです

Aさんはびっくりして「たしかにゴミはなかったですね」と友人に言ったんだそうです

3人はお互いの顔を見て「もう1度友人さんの部屋へ行きますか?」と聞いてきたので

3人とも「ううう・・・たしかめないとね、でもなぁ・・・」という感じで

どうしようか迷ったんだそうです

3人は腹を決めて一緒に友人さんの部屋へ行ったそうです

ところが鍵が閉まってる

ノブを左右ガチャガチャとまわしても開かない

友人が「鍵が閉まってる・・・・閉めた覚えはない・・・開かん・・・」と

知人が「うそぉーーー、どうするんだよ」と

その時、部屋の中から何かウワァーとした空気の塊が玄関から外へ出て行った感覚を3人とも感じ取っていたようです

Aさんが「今の何?玄関からなにか空気の塊みたいなのが私のほおをかすっていったんですけど

感じませんでしたか?」と2人に尋ねた

友人が「たしかに、なにか空気の塊が俺の体の中を通り抜けていったような感じはした」と真顔で答えたそうです

知人が「開かなきゃ・・ノブを引っ張ってみ」と冗談半分で言うとガチャと音がしてドアが開いた

3人ともびっくりして「ええーーこのドアって引っ張るタイプなのか?今までは普通にカギを差し込んで回せば開いたのに・・」と

知人が鍵周りを確かめ「え!、これって、壊れてるぞ」と友人に言うと「うそぉ。壊れてる?」と

友人もドアノブをガタガタと動かすと完全に壊れてる

知人が「おかしいな、さっきまではしっかりとしてたのに」と

とりあえず中へ入ってみようと3人が順に部屋へ入った・・・

何もない部屋・・・家具もすべてなくなってる・・・まるで引っ越しをした日みたいな感じ・・

3人は唖然としばらく立ったまま・・・

Aさんが冗談半分に「もう引っ越しをするんですか?」と友人に言うと「いえいえ、引っ越しなんかしませんよ」と顔が完全に蒼白になっていた

知人が「俺、大家さんのところへ行って大家を連れてくるわ」とあわてて大家の部屋へ走っていった

しばらくすると大家と知人があわてて走ってきた

大家曰く「なに?あんた、引っ越しをするのかい?」といいながら部屋へ入っていった

大家も顔がマジ顔になり「あれ、家具とかもなにもないね、いつのまに部屋の物を運び出したんだい?」と友人に問いかけた

友人は「いえいえ、引っ越しはする気もないし家具も運んだ覚えないです」とマジ顔で大家に返事をした

大家が「でもなにもないよ、あれーーー、ちょいまちよ、台所のキッチンも何もないじゃない・・・、あんた、勝手にキッチンとか取り払っちゃだめだよ」と友人に問いかけた

友人が「なにもしてませんって、今さっき大家さんも部屋を見たでしょ?あの時はちゃんとあったでしょ?」と大家に少し怒り口調で返事した

大家も「あ!、そうだよね、あったあった・・・でも・・・なにこれ・・・」

大家が部屋を見回してると「あ!、この光景は・・・まさかねぇ・・・うそだろ」とぶつぶつと小声で何か言っていた

友人が「大家さん、心当たりあるんですか?」と質問すると

「あぁ・・・この光景はもう40年前・・・ここのアパートが出来た時の光景と同じだよ、これから台所にキッチンを業者が取り付ける前にそっくりだ」と

知人が「え!?40年前って・・・・」

友人も「40年前って・・・でも・・・」

4人とも狐に包まれたような感じがして・・・

急いで大家の部屋へ行くことになった

知人が恐る恐る大家に「大家さん、過去にこのアパートで事件とか事故とかなかったんですか?」と問いかけた

大家曰く「いや40年間、人の出入りはあったが事故や事件は1度もないよ・・・ただ・・・」と

大家の顔にすこし思い出したように「この土地をある人から買ったんだが・・・その人が気になることを言っていたな・・・ここは昔、戦国時代の首切り場だったとか・・・でもなぁ・・・今回のことと関連があるのかなぁ・・・」と首をかしげて3人の顔を見た

友人が「え!、ここって首切り場だったんですかぁ・・・ああぁぁぁ・・・なるほど・・・少し納得したよ、大家さん」と友人は大家に向かって言い出した

「たまに、外から足音がすることがあった・・・ちょうど道路を人が歩いてる感じ・・・でもその足音が靴音じゃないんだよ、なにがひきずるような足音がしてた・・・昼間にね・・・草履?裸足?

そっかぁ・・・武者の足音だったのかも」と

友人は少し納得したような顔をした

大家が部屋の時計を見て「おやおやもう朝の6時だよ、時がたつの早いね、外も明るくなってきたしもう1度部屋へ見に行きましょうか?」と誘いをかけてきた

3人ともあんまし行きたくはないが・・・大家が言い出した限りは行かざるを得ない

友人の部屋、4人が集まり息を整えてドアノブをガチャとあけた

4人とも悲鳴をあげそうになった・・・

なんと元の部屋に戻っていたのだ

大家曰く「えええええ!!!うそでしょ、元に戻ってるよ、皆さん」

友人が「嘘だろ」と知人も「ああああ・・・・どうなってるんだ」Aさんは「うそでしょ、どうなってるんだ」と

4人は少しパニックになった

すると・・・玄関のドアがガタンと閉まる音がした

4人とも思わず玄関先を見た・・・

ちゃんと玄関は閉めたはず・・・・

しばらく玄関先を見つめてるとドアノブが動きガチャンと鍵が閉まる音がした

4人とも目が点になってしまった

すると今まで外の明るさが消え真夜中のような外が真っ暗けになった

慌てて友人が居間の電灯を点けた

外は真っ黒

部屋はゴミが一つもない綺麗な部屋になっていた

時計を見ると午前2時

大家が自分の腕時計を見て唖然とした

「うそでしょ、今さっき見た時は6時だったんですよ・・・外も明るくなっていたし・・・

今は2時になってる・・・」

すると部屋の中からガヤガヤと人の話声がしてきた

「わしは今日10人ほど斬り殺したわい」

「おおお、わしはなんとかにげきれただけだわい」

「親方様はどこじゃ?」と

聞こえてきた

4人はもうパニックを通り越して固まってしまった

部屋中から聞こえる武将らしき話声

合戦時の話をしてるようだった

大家がたまらず「あんたら誰や?人の家に入り込んできて・・」と言うと

「むむむ敵の声がしたのぉ、どこに隠れておる」と聞こえてきた

大家もその声を聴いてさすがにビビったようで黙り込んでしまった

「おかしいのぉ、確かに人の声がしたのぉ、おおお、そこに隠れておったか」というと

大家の顔に傷がズバッと切り刻まれた

大家が「痛てぇーーー血が・・・・血が出てる」とわめきだした

友人が「えええええ、大家さん、顔に傷がついてますよ」というと

「いてぇーーー」と顔の傷を手で覆った、床に血がしたたりおちた

4人はもう我慢できずに部屋から飛び出した

大家の部屋へ転がり込んでもう体の震えが止まらなかった

すると玄関のドアノブがガチャガチャと激しく動いて「そこにかくれておるのはわかっとる、早くわしの手にかかって成仏せいや」と今さっきの武将の声がした

Aさんは「もうやだーーー」と悲鳴を上げて失神してしまった

友人は「なんまんだぶ」とお経を読み上げて「成仏してください」と玄関先の声に向かってお経を唱えた

ガチャガチャとさらに激しくなり「悪いようにはせん、隠れてないで出てこれば命だけは助けてやるぞ」と威嚇口調で怒鳴ってた

大家の頬の傷から血が止まらずに出ていた

知人も般若心経を唱え始めた

しばらくするとガチャガチャと音がしてた音が消えた・・・

3人はホッとしてヘナヘナと座り込んでしまった

外が明るくなり雀がチュンチュンと鳴き始めた

しばらくしてAさんも気絶から目が覚めてあたりをキョロキョロしている

大家の顔の傷もあとかたもなく消え去り大家もびっくりしてた

4人は1時間ほど黙り込んでしまった

Aさんが「私、もうそろそろ部屋に戻りますね、会社へ行く時間なので」と言いさっさと部屋から出て行ってしまった

大家曰く「なんなんだったんでしょ」と問いかけてきた

友人が「なんか夢を見ていたような気がしますね」と言うと

知人が「たしかに、現実とは思えなかった」と

3人は勇気をフル絞って友人の部屋へ様子を見に行くことにした

玄関を開け部屋へ入ると元の部屋のまま

3人はホッとしてしばらく部屋を見回していた・・・

しかし、床を見た瞬間・・・3人は凍り付いた・・・

床には大量の血と足跡がたくさんついていた・・・・・・・

Concrete
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