雨の夕方
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私は帰宅途中に肩を叩かれ、
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ふいに後ろを振り向くと同時に目に鋭い痛みを感じ、我にかえったときには
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立ちすくみ、手を真っ赤にして右目を抑えた自分がいるところまでしか覚えていない
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入院した私には右眼球が無くなっていた
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通り魔的傷害事件でやられたのだとスーツの警官は言う
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現場では、眼球は見つからなかったらしい
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その日から変な夢を立て続けに見た
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自分が、見知らぬ男に片手で捕まれ、口に放り込まれる夢である
作者帰り道の暗がり