咲子は美しい女であった。ちょっと人が多い場所を歩けば必ずと言っていいほど、男からナンパを受けた。
咲子はそんな男には目もやらず、地味そうな男に声をかけた。
「こんにちは。私道に迷ってしまいましたの。案内をお願いできませんか?」
今日の咲子の服は胸元を大きく開けた作りになっていた。咲子はご自慢の豊満な胸からできた谷間を惜しみなくその地味な男に見せながら話しかけた。
男はチラチラと咲子の胸に目をやりながら焦り気味で返事をした。
「は、はい。どこ、の道でしょうか。」
咲子は男の様子を見て今回のターゲットにした。
「あら。お優しいのですね。良かったら少し歩きませんこと?」
「わかりました。少し歩きましょう。」
地味だと言っても男であることに変わりはない。男の頭は咲子の体に触れることでいっぱいだ。
そして咲子は倒れるフリをして男の手を引いた。そのまま体重をかけてゆっくりと倒れた。同時に男は咲子の上へ覆いかぶさる形になった。
「きゃあ!誰か!助けてください!この人が!」
と咲子は大きな声を出した。周囲の人は駆けつけて咲子から男を引き離した。
「この人が急に私を押し倒して襲おうとしてきたのです」と咲子は言う。当然男は無実を主張したが、まもなく警察に連行された。
咲子は男から慰謝料をもらうことができた。
作者やみぼー