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短編1
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もしも

もしもあの時にああしてたら。そう思うとゾッとすることがありました。

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休みの日だったので僕は昼近くに起きました。ベッドから身を起こすと寝汗を大量にかいていることに気づきました。

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汗で気持ち悪かったのでパジャマと下着を脱ぎ捨てすぐにシャワーを浴びに行こうと思いました。そして着替えの服を部屋から持ち出して、まずはトイレに入りました。

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トイレを済ませた後、シャワーを浴びるのだからとそのまま裸で向かおうと思いました。しかし何となく服を着る気持ちになったので、トイレの中で服とズボンを身につけて廊下を歩きリビングに出ました。

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暗い廊下から明るいリビングに出て目が眩んでいる僕の耳に「おはようございます!」と元気の良い挨拶が聞こえました。目の前を見ると女性のお客さんと父が話をしていました。

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あの時、服を着てトイレから出て良かったと心から思いました。もしもあの時に部屋から着替えも持たずに出ていたらと思うと背筋が凍ります。

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コメント怖い
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ありますね。そういう事。
私も以前自慰をしていて、その日だけは何故か、理由も無く途中でやめておろしていたズボンをあげたんです。その瞬間 ○○ちゃんいるー?と、近所のおばさんが来訪。物凄い冷や汗かきましたよ。

一人暮らしだったんですけど、その時に住んでた家は私の実母の実家…つまり亡くなった祖父母の家で、ど田舎です。ご近所さんが当たり前の様に裏口からノックもしないで顔を覗かせる様な所です。

自家製野菜の収穫があったからとお裾分けを頂き、ふと後ろを振り返ると奥の仏間で祖父母の遺影が苦笑してました。嗚呼、二人が孫が恥を描かない様にしてくれたのかなぁと。なんとなくそう思いましたよ。

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