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長編13
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その日

時は2025年3月15日 とある高校にて

A「なぁ、5年後の2030年の3月15日に地球に隕石が落ちるらしいぞ!今日ネットでみたんだ!」

B「アホか。んなことあるわけないだろ。つくならもうちょいまともな嘘をつけ。」

A 「本当なんだって!今はみんな知らないかもしれないけど、このオカルトサイトは定期的に本物の預言者が現れてるんだ!だから間違いないんだよ!」

B「はいはい。そりゃごまんと言いまくればまぐれで当たることもあるだろうに。んで、隕石が落ちてくるって具体的にどうなんのよ」

A「地球は終わりらしい。だからその前に自殺しようってそのサイト内では騒ぎになってたんだよ」

B「アホらしい。そういうのあんまり真に受けんなよ?ネットにはヤバい奴らが一杯いるんだから」

A「でもこの預言者は本物‥」

教師「おいお前ら騒がしいぞ!授業始めるんだから席につけ!」

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2025年4月20日 とある天文観測所にて

C「所長!ちょっとこれを見てください!」

所長「なんだなんだ騒がしい。いきなり私を呼ぶという事はよほど大事な‥」

C「観測衛星よりデータが送られてきたのですが‥これまでに見たこともない巨大な物体が観測されました。おそらくどこかの星の一部だとは思いますが、問題はそれが加速度的に地球に接近していることが判明いたしました」

所長「もっと簡単に言いなさい!」

C「はい!えっと、このままですと遠くない将来にこの物体は地球に衝突します‥この速度から計算しますと‥衝突時刻は2030年の3月15日です」

所長「なんということだ‥間違いないのか?」

C「長年この観測の仕事をやってきましたが、僕の解析では間違いないかと。他の人にも見てもらいましょうか」

所長「そうだな。とりあえず、対策を立てなければ‥」

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2025年6月20日 とあるネット掲示板にて

D「地球に隕石が落ちるってマ?」

E「嘘乙。本当ならソースはよ。証拠は?」

D「ほら。これが落ちる隕石のデータ。付属の資料よんだら隕石と地球の距離計算のデータみたい。暇潰しにどっかの研究所ハッキングしてたら見つけたw」

E「詳しいことわかんねえのになんで隕石のデータだってわかんだよwてか犯罪w」

F「おい、これ本物か?だとしたらやべえぞ」

D「やっぱり?証拠残ったら不味いからデータは削除しとく」

F「いやそうじゃねえ。俺結構数字に強いし、天体の知識あるからこの式を自分でも計算してみた。これマジもんの地球と隕石の距離計算だぞ。衝突日時は2030年の3月15日。この隕石のでかさだと地球は終わりだな」

E「専門家わろたwwとりあえず拡散拡散っとwマジ受けるわw暇潰しのネタにはなるだろw」

D「マジ‥?俺とんでもないもん見つけちまった‥?」

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2025年8月21日

とあるsns上のやりとり

G「隕石襲来だって!しかも地球終わりみたい!やばい!」

H「あ、それうちも見た。今話題のやつだよね!でも隕石とか言われてもよくわかんないよね」

I「やだーちょーこわーい。でもデマじゃない?」

G「でもさ、最近その話題でsnsはどこも盛り上がってんじゃん?ってことは本当なんじゃない?」

J「皆様こんにちは。私はJというものです。最近話題の隕石についてですが、これは紛れもない事実です。だから私は皆様に救いをもたらすために参上いたしました」

H「だれこいつ。誰か招待した?」 

I「いや‥なんかいきなりきた。あんただれ?」

J「救いはただ一つ。隕石が落ちる前に皆様自らが命を絶つことです」

G「は?自殺とかバカじゃねーの?するわけないじゃん」

J「今はそう思われるでしょう。時間はまだ残されています。よく考えてください。でも、いずれ私が正しい事は証明されます。では」 

I「えっ。Jのアカウント消えたんやけど」

H「なんだったんだろ。こっわ」

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2025年8月22日 ××天文観測所にて

所長「だめだ!どうしようもない!計測されている大きさの隕石を破壊する兵器など作れる分けがない!軌道をずらすにしても‥いや無理だ‥そもそもなんでこんな大きさの隕石が今まで探知できなかったんだ‥?」

C「所長大変です!」

所長「今以上に大変なことなどあるか!?」

C「それが‥例の軌道計算のデータが盗まれてネットで公開されているみたいで‥」

所長「何だと!?」

C「申し訳ございません。あのセキュリティが破られるとは‥」

所長「仕方がない。どうにもならなくなったら、もう大々的に公表するしかあるまい‥我々にはどうすることもできない‥その前にやれることだけでも‥」

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2025年10月22日 とある家庭にて

K「いやー夕方アニメは最高でござるなww」

キャスター「番組の途中ですが、予定を変更して臨時速報を申し上げます。××観測所より、正式に発表されたものです。2030年3月15日に巨大隕石が地球に激突するとのことです。詳細はわかり次第報道していきます。あ、次の報告が入って‥」

K「なんですと‥!?よく見てなかったでござるが‥これは地球終わりなのでは?!とりあえずネットネット‥ん‥見慣れないアドレスからメールが‥?」

J「皆様こんにちは。私はJというものです。最近ネットで話題の隕石についてですが、これは紛れもない事実です。だから私は皆様に救いをもたらすために参上いたしました。救いはただ一つ。隕石が落ちる前に皆様自らが命を絶つことです」

K「うはwwヤバいですなwwとりあえず盟友に電話せねば!L氏、今のアニメ見てたでござるか?しかし、最近ネットで話題の隕石ネタは本当だったのでござるなぁ。大衆の報道機関であるテレビが報道したのですからw」

L 「おぉわが友Kよ。アニメの途中で番組が変わってしまったよ。隕石ネタについてはネット界隈がデマか本物かで随分騒がしかったものなぁ。あと何やら自殺を促す奇妙なメールがきていた」

K「某の所にも来たでござるよ。ということは‥このJとかいうやつの言うことは本当‥?とりあえず同士に拡散ですな」

あの報道以降、世界は大パニックになった。

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2026年1月22日

とあるsns 上のやりとり

G「隕石は本当だった!どうしよう!?」

H「ねぇ。だったらあのJってやつが言ってたことも本当なのかな。だってあいつ報道前に隕石は本当だって言ってたじゃん‥」

I「怖いよ‥私まだ死にたくない‥」

G「でもさ!どのみちみんな隕石で死んじゃうんだよ?だったらいっそ自殺した方がさ!だってネットのみんなそう言ってるし!」

J「その通りです。やっとお分かり頂けましたか」

G「あ!あんたは‥」

J 「救済はただ一つ。自らのやりたいことをやった後、指定の日の前に自らの手で命を終わらせる事です」

I「どのみち死ぬんだもんね‥」

H「やっぱりJの言うことは本当だったんだ‥私もやらなきゃ‥」

G「たとえ死んでも、うちらはズッ友だよ!」

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2026年3月22日

とあるオフィスの一室

M「とんでもない時代だよなほんと。あと4年の命なんて」

N「全くだ。運が悪いとしか言い様がない」

M「なぁ知ってるか?最近Jってやつからメールが来るらしい。何でも救済がどうたらこうたらって言われてるやつ。俺の所には来てないけど」

N「あ、俺んところには来たぞ。ちょっとネットで調べたんだが、こいつ隕石を予言してたらしいな。きっとすげえ人間なんだろうな。やりたいことをやって自殺しろってさ。まぁ間違っちゃいないな。まぁでももう暫くは生きていることにするよ」

M「物騒だな。君も自殺するつもりかい?」

N「まぁ。隕石で死ぬよりかな。」

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2026年4月22日

とある館の大広間にて

O「我らが主、J様を讃えよ。J 様はこの世から私達を救済なさるお方だ。J 様がかの隕石を預言した事は言うまでもないが、現在はそのありがたい救済の教えを世間に広めていなさる。我々信者はそれを広める手伝いをしなければならない。そして来るべき日が来る前に、その身をJ様に捧げるのだ!」

信者達「オーハイル!オーハイル!」

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2026年5月22日

政府の公式発表にて

大臣「皆さん。怪しげな情報に惑わされず、一人一人がしっかりとした意識を持って行動をお願いします」

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2026年7月22日

とある公園にて

P「最近、なんかみんな楽しそうじゃないか?」

Q「そりゃそうだろ。ライフラインは自動化されたし、誰も無理して働かなくていい。まぁ働いてる連中もいるみたいだが、各々がやりたいことをやってんだ。どうせ長く生きられないなら、自由に生きて楽しく死ぬのさ」

P「ちょっと前に話題になったJってのはどうなったんだ?」

Q「さぁ。最近聞かないけど別にどうでも良いだろう?」

P「そうだな。期限までまだ時間はあるしな」

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2029年3月20日

政府の公式会見にて

「皆さん。隕石落下まで残り一年となりました。怪しげな情報に惑わされず、配慮ある行動を‥」

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2029年5月21日

とある天体観測所にて

所長「結局、私はなにもできなかったな‥」

C「そんなことありません。我々は手を尽くしました。どうしようもありませんよ。」

所長「君は死なないのかい?職員はほとんど自殺してしまったよ」

C「僕はもう家族もいませんし、今まで生きてきて辛いことの方が多かったので、地球が滅びようが今さらですよ。それに、僕この仕事が大好きなので、この物語を結末を最後まで見届けたいと思います。あと個人的には所長にはその時まで生きていてほしいです。所長には本当にお世話になりましたから。」

所長「そうだな‥責任者として、これを最後まで見届けよう」

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2029年7月21日

とあるsns 上のやりとり

G「この数年超楽しかった!多分生まれてはじめて!」

H「色んな所無料で行けたし、色んなもの見れたし、本当に良い思い出だよ。みんな今までありがとうね。」

I「どうしたの?なんかもう会えないみたいな。」

H「そろそろさ、みんなであっち行かない?回りも結構な人が自殺してるみたいだしさ」

G「‥だね。先伸ばしにしてもしょうがないし。今まで本当に楽しかったから。うちらは死ぬときも一緒だ!」

I「せっかくだからさ、Hの家で」

H「本当にありがとう!みんな大好き!」

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2029年9月21日

とある家のpcの会話履歴より

K「結局、我々のやることは今までと変わらなかったでござるなww同士も数多くが自殺していきましたぞw最後まで残ったのはほんの数人ですなw」

L「そうだなKよ。結局我らはアニメが好きなのだ。政府が過去作品を一斉に公開した時は驚いたが‥これが我らの生きてきた証よ。世界がどうなろうが、我々にはこれがある。誰がなんと言おうが、この繋がりが全てだ。結局、報道が出てから今までやってきた事はアニメを見てその感想を話し合う。それだけだ。でも楽しかったなぁ。そう思わないか?我らの同士はあまたいれど、特にお主とは様々な話をしたな」

K「そうでござるなぁ。某は現実生活を捨ててますからな。でも、L氏としゃべっている時だけは我が人生最高の瞬間でしたぞ。特にあの3姉妹ものは本当に‥おっと、話が反れましたな。

L氏はもうあちらへ行かれるのですかな?なら某もお供いたしましょうぞw」

L 「なぁKよ。Jの言っていた救済とはなんだろうな。そして生きるとはなんだろうか」

K「その問題は、我々には難しすぎるでござろうw」

L「もし我々が死んだら、もうアニメは見られなくなるのだろう?あちらで見るわけにはいかないだろうし」

K「そうでござるな‥ならばL氏よ!隕石が落ちるその瞬間まで、我々は好きなアニメを見続けようではありませんか!それが我々にふさわしい死に様ではないでござろうか?」

L「奇遇だなわが友Kよ。我も同じことを考えていたよ。まだお前に紹介できていない作品があるし、何度も見直す事でより良さが深まる作品もあるのだ。この情報生活部というアニメはだな‥」

K「L氏よwそれは台詞を覚えるまで見ましたぞw」

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2029年11月21日

とある館の大広間にて

O「諸君!時は来た!今こそ我らの身をJ様に捧げるのだ!私は一足先に行くが、諸君らも続くように!我らに救済あれ!」

信者達「オーハイル!オーハイル!」

J「‥」

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2030年1月1日

とある動画配信サイトにて

R「みんな見てくれ!俺は今から自殺する!これは救済だ!それを動画配信する!俺は充実した生を生きた!俺の人生に栄光あれー!」

総再生回数1万 グッド5000 バッド2000

S「みんなまどわされるな!生きなきゃだめなんだ!こんな今だから昔の生活をとりもどそう!きっと元に戻れるさ!」

総再生回数100 グッド20 バッド50

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2030年1月2日

とある自宅の一室にて

T「あーん有名動画配信者のR様が死んじゃったぁ。なんとなく生きてたけど、あたしももう死んじゃおっかな」

U「それ冗談にならんよwもう世界のほとんどの人死んじゃったんだからw」

T「もう生きてる人あんまりいないよねー」

U「そろそろ潮時って感じ?配信動画も面白くないし。やめちゃおっか。」

T「おっけー」

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2030年2月15日

V「あと一ヶ月か。引き伸ばしたけど、そろそろかなぁ」

W「なぁ。人生ってなんだろうな。こんな終わりかたなんてさ」

V「今思えば、とるに足らない事で悩んだり、訳のわからない思いをしたり、でも時には楽しいこともあった様な気もする。そんな毎日が死ぬまで続くと思っていたけど、終わりが見えたら懐かしいものだな‥続いてほしかったなぁ」

W「君は家族がいるんだろう?」

V「夫婦仲はもう冷えきってて、妻と子供は少し前に自殺したよ。‥本当に勝手なもんだよなぁ。俺結構頑張ってきたんだけどなぁ。何がダメだったのかなぁ。もうわかんねえや」

W「人生は何が起こるかわからないもんだ。諦めるしかない。生きてりゃなんとかなる‥って言っても、もう地球が終わるか。はは。そろそろ行くか?」

V「そうだな。あの世で会えるといいな」

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2030年3月15日

とある天体観測所にて

所長「‥?!これはどういうことだ‥?隕石が消えている‥?バカな?!あの大きさの隕石が消える訳がない!何故だ!」

C「あっはっはっはっは!!!」

所長「どうしたC。嬉しさで気でも狂ったか?確かに喜ぶべきことだが‥」

C「いや、反応が面白くてですね。やっぱり所長は生きていてくれて良かった」

所長「やっぱり‥?どういうことだ!」

C「いやぁ不思議に思いませんでしたか?なんであの大きさの隕石がいきなり現れたのか。なぜ事前に探知出来なかったのか。なぜ機密事項のデータがネットに漏れたのか、なんで都合よくJなる人物がそれを預言できたのか。気付くポイントは一杯ありましたよ!あぁ楽しかった」

所長「貴様‥もしや観測コンピューターに‥」

C「えぇそうです。僕がプログラムを書き換えたんです。ありもしない隕石をあるかの様に演出したんですよ。細かいこと説明してもしょうがないんで、そういう事でお願いしますね。」

所長「目的はなんだ‥?金でもないだろう?どれだけ大勢の人がそれを信じて自殺したと‥!」

C「政府はちゃんと言ってましたよ。慌てずに考えて行動をしてくださいって。まぁ大多数の人はしなかったみたいですが。目的はそうですねぇ。所長、数十年前に大流行したウィルス災害、覚えてますか?」

所長「あ、あぁ」

C「その時にねぇ。ネットの情報に惑わされた輩がね、トイレットペーパー、アルコール商品、全部買い尽くしたんですよ。必要以上にね。いや別に本当に必要ならいいんですけど、一人が買い占めて他の人が買えないって状況が結構あったんですよ。ネットの情報に踊らされた馬鹿どもが!!!僕の親、それで死にました。何も買えなくてね。だから決めたんですよ。ネットを使って奴等に復讐するってね」

所長「お前‥」

C「僕、この宇宙観測の仕事、本当に好きだったんですよ。で、とにかく勉強してシステム覚えて、そうして復讐に利用できることを知った‥運命ですよこれは!因みにですね。僕最初の方はJとして色々動いてましたけど、みんなが自殺し始めた時はもう何にもしてないんですよ」

所長「何‥?」

C「やつらは勝手にネットの情報を鵜呑みにして死んだんですよ!みんなやってるから!そんな理由で!勝手に踊らされて!その結果どうなるかなんて考えもせずに!あぁざまぁみやがれ!」

所長「これから‥どうするんだ?」

C「あぁ。物語の結末を見届けたいま、僕が生きるもう意味は無くなりました。すぐにでも自殺しますよ」

所長「そうか‥じゃあ。私がお前を殺そう」

銃声

C「がはっ!」

所長「この拳銃は自決用だったのだが‥そんなお前を止められなかった私の責任だ。心配するな。私もすぐに逝く」

C「所長‥僕は‥なんのために生きてきたのでしょうか‥」

所長「知らん。そんな事を考える暇があったらしょうもなくても楽しい事考えろ。それにすらすら答えられるほど我々は賢くない」

C「はは‥所長‥本当にお世話にな‥」

その先は聞こえなかった。

所長「馬鹿な奴だ‥」

暫くの後、もう1つの銃声

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2030年3月16日

とある家庭のpc会話履歴より

K「L氏!L氏よ!今日は何日でござるか?!」

L「落ち着くのだ、わが盟友Kよ。2030年の3月16日だ」

K「隕石は‥!?隕石は来なかったのですな!!!」

L「我々はつくづく幸運だという事だ。アニメに命を救われるとは。何があったか詳しい事はわからんが、恐らく隕石はもう来ないのだろうな」

K「感動で目が見えませんぞwwしかしながら、死んでいったものは余りにも多く‥そんな世の中で我々の様な人間が生き残るのは申し訳ない思いが‥」

L「Kよ。確かに人生には様々なことがあるだろう。だが誰かが言っていた。生きてりゃ丸儲けだ、と。我々には時間がある。難しい事はあまり考えるな。その時その時なんとかやり過ごしてゆけば良い。それでも心が折れそうな時には帰る場所がここだと思い出すがよい」

K「流石はL氏wとにかく、もう少し生きてみるでござるよ。この悩みに満ちた世界を」

Concrete
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