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短編2
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道化師の隣人

ある夢の話。

僕は小さな家の一室にいた。

頭が少々ズキン!と痛む。

目の前にはごく普通の勉強机があり、その上には懐中電灯やらなにかのワイヤーやらハサミやらの日用品や文房具が散らかっている。

その机の前方には窓がついていた。外はどんよりとした曇りだ。だから頭が痛いのかもしれない。

そしてもう一つ、大きな古い豪邸が目に飛び込んできた。

急に僕は、その豪邸に侵入してみたいと思った。きっと好奇からであろう。

そのまま好奇心を抑えられなかった僕は、とうとう侵入の計画を立て始めた。

まず、玄関には鍵がかかっていると考え、住人を誘き出そうという考えに至った。

僕は早速、その家のインターホンを押すべく、家の裏側へ走っていく様子をわざと見せ、1周回って玄関の扉を開けた。

中からはオルゴールの優しい音色が聞こえてきた。この家の住人は音楽やオルゴールを聴くのが好きなのかな?と思った。そうしているうちに、まもなく住人が家の中に戻ってくる足音が聞こえた。とっさに物陰に身を潜め、様子を伺った。

僕は、この住人に対して気付いたことがあった。それは「服もカラフル、顔もカラフルで手には風船が繋がれている」ということだった。どう考えても道化師だ。おまけにオルゴールと同じと思われる曲の鼻歌まで歌っている。

ここで僕は、この家に侵入したことを後悔した。

何をされるかわからない。

身体中から冷や汗が噴き出てくる。

早く逃げたい

解放されたい

この時、好奇心で他人の家に不法侵入した自分を心から恨んだ。

かといってもご丁寧に自分を恨んでいる暇なんてない。今の頭では、玄関を走って突破するという「ゴリ押し」の脱出計画を思いつくのでさえ苦労する。

僕はその「ゴリ押し」に賭けて脱出することに決めた

が、次の瞬間頭の中は絶望で埋め尽くされた。

玄関はチェーンがかけてあった。

道化師の住人は僕が家に侵入していることを知っていて、逃がさないつもりなのだろうか?

そう考えていると

「ミツケチャッタ」

と声がした。

振り返って見ると

満面の笑みを浮かべたカラフルな顔がそこにはあった。

僕はもうパニックに陥り、「どうとでもなれ!!」と喚きながら家中を駆け回った。だんだんと視界が暗くなり、終いには真っ暗になった。意識がモヤモヤし始め、そこからはわからない....

それから僕は、気づくとベッドの上にいた。さっきのは夢だとすぐに悟った。

しかし、なぜあんな夢を見たのだろうか?

ちなみに道化師が登場するホラー映画のITは視聴していない。

読んでくれてありがとうございました😊

Concrete
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@天津堂様 アドバイスありがとうございます😊 (みなさんには名前の後に「さん」や「様」をつける方が多いのでつけてみました)

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@arrieciaアリーシャ 感想ありがとうございます。でも僕ピエロは好きです。

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