短編1
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気づく

霊感。

曖昧な言葉。霊感があるとは?

超常的な現象を体験する?

幽霊が視える?妖怪が視える?

霊をお祓いできる?話ができる?

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一般的には死霊もしくは生霊が視える人間を霊感がある人として定義することが多いかもしれない。

20歳までにいわゆる、霊 を視なければ一生視えないとの説もある。…まあそれは嘘だと思うけれども。

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それらの霊感による現象が論理的、科学的に証明されている場合もある。

古くは柳の木の見間違い、心理学的には統合失調症…もちろんそれが100%ではない。

結局は何も確定的なことは言えないということだと思う。

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気づくこと。

原因が何であれ不幸なのは気づくことだ。

霊感とは気づくこと。ただ、気づくだけ。

一度気づいてしまえば、視えてしまう。

視えないひとは、気づいていないだけ。

気づく、とは、受動的なもの。能動的に視よう、としている人は気づけない。

そう、ふとした瞬間に気づく、もの。

タイミングは不明。赤子の時か、成人後か、でも、気づく人はいきなり気づく。

不幸にも気づいてしまった人は、視えてしまう。それが本当の霊感と言われようと、精神病と言われようと。

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横断歩道、よく視る。紛れている。

歩道橋、よく視る。立っている。

公園、たまに視る。意外と子供は視ない。

墓地、視たことない。

ファミレス、意外と多い。

コンビニ、たまに視る。ほとんどいない。

自宅、毎日視る。

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毎日

いる。

Concrete
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@林檎
視られる…
たしかに、視る側の視点しか語られない怪談が多い中、視られることについての視点は貴重ですね。視られる事もまた受動的観点…
深く考えると恐ろしいものですね。

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