中編3
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母が呼ぶ

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­­--­­--初めに­­--­­--­­-­­--

これは、実話であり一切の脚色はありません。

こんな事を書くのは初めてです。

軽い出来事なのですが、

実際に起こった出来事であると言う、真実を知ってもらいたかったからかも、知れません。

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その日、私は家に居た。

いつも私がいる台所。

お気に入りの、座り心地の良い、

専務が座る様な椅子 ( 社長とまではいかない )。

クルクル回れるし、車輪が着いているので、

シャーッと移動できる。

私にしてみたら、

誰かさんのひみつ道具的な存在だ。

ヒマな時は、

そこで、イラストなどを描いたりしていた。

(イラストを描いたりするのが好きでして。)

その時に、母も台所にいたのだけれど、

私はイラストに夢中で。

すると、

突然、母が、

「あーっ!! 買ってくるの忘れたぁ!!」

「何を?」

「ネギ。ちょっと買ってくるわ。」

「はいよー。」

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母が出掛けてから、少しして、

私は、2階にある自分の部屋に用事を思い出し、

部屋へ向かった。

暫く自分の部屋に居ると、母が帰って来た様子。

「あれー?

K ( 私の事です )、何処におるんー?

2階かぁー?

ねぇー、何処におるんやー?」

母の呼ぶ声がする。

だけれども、

私は、不思議と返事をしなかった。

「声が出なかった、」と言う方が、正しいかも。

そして何故だか、自分が2階に居る事を、

悟られてはいけない気がした。

そぉーっと、忍者の如く、

階段を降りて行き、車があるか確認する。

母は、車で出掛けたので。

チラッと見てみると、いつも車が停めてある場所に

車は無い。

( えっ?)

私は内心焦り、また、静かに部屋に戻った。

部屋で静かにしていた。

かなりの不安だったが。

それから10分くらい経った頃だろうか、

母が帰って来た。

「スーパー混んどったぁ、疲れたわー。」

今度はすんなりと、

私は1階に降りて行く事ができ、台所を覗いた。

そこには、スーパーの袋が台所のテーブルに置かれていて、母が居た。

「ねぇ、おかん、

1回、家に帰って来たけ?」

私が聞くと、

「そんな邪魔くさい事せんわ。」

「そうやよね。」

「何や?なんかあったん?」

いや、別に、、、と、

私は、あえて母には言わなかった。

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その後、

今の出来事に対して疑問を抱えつつ、、、

そして、

よくよく考えてみると、

母は、帰宅した時に私がいなくても、

大声で私の居場所を聞いたりはしない、

と、言う事を思い出した。

何故、私は、

あの時の、1度目の母の声に、

返事をしなかったんだろうか?

何故、居場所を知られない様にしたんだろうか?

私自身も、よく分からないが、

ただ、あの時、

あの母に、返事をしていたら、どうなっていたのだろうか、

と気になる反面、

少し怖さも感じる。

この話を読んで下さった方には、

あまり、怖さは感じてはもらえないかも

知れないけれど、

日常的な生活の中で出会った今回の出来事は、

私にとっては、かなりゾッとした体験だった。

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