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中編4
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目薬 〜そのあと〜

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そして、もう1度、女の子を見ようとした、、、

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そこには、女の子の姿は無かった。

ティッシュの箱も、元通りだ。

(何やったんや? 今のは、、、)

そう思いながら、

ティッシュの箱に

手を伸ばそうとした時、

私は見てはいけないものを、見てしまった。

!!!!

「っう、、ぁっ!?」

私は、

声にならない声が出た、ように思う。

そして、椅子から落ちた。

私の椅子の下に、

その女の子が、座っていたから、、。

座ってた、と言っても、

足元はよく、分からなかった。

何となく背丈で、そう感じた。

もはや私は、

恐怖を通り越していた。

後ずさりする。

先程の威勢は、どこへやら。

すると、

その女の子は、

私の事を、片方の目で見ながら、言う。

「こっちの目も、、あげる、、、」

そうして、

残されている左目の目玉をつまんで、

ぐりぐりと、取り出した。

「クスクス、、、

ほら、、あげるよ、、、?」

私は、かなり、、

いや、かなり、ゾッとし、

これは、ヤバい、、、と思った。

そして、

そうして、

やっとの思いで、声が出たんだと思う。

「、、いやいや、、、、

、い、いらんし、、。

、、私は、いらんっ!!

私はちゃんと、

自分の目ぇ、2つ持っとるしな!」

「えー?

私の目玉ぁ〜、ほんとぉうに、

誰かにあげても、良いのぉ〜?

クスクスっ、、、」

私は、

上位トップ10、

いや、、、トップ5に入るくらいの、

恐怖を感じた。

嫌な汗が、頭のてっぺんから流れる。

(何だ、、、

コレは、、、?

この子、怖いんですけど、、、。

どっから来たんや、、、

まさか、私が連れてきたか、、?)

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暫く、呆然としていたが、

私は、、、

本当に、本当に、申し訳無いのだが、

短気だ。

相手が、誰だろうが。

ニヤニヤしてる小娘に、段々と腹が立ってきた。

不意に、言葉が出た。

「あんたの目玉なんて、いらんのじゃー!!

この小娘がぁー!!

そんなに、あげたいんやったら、

目の無い人にでも、あげりゃあ、良いやろうがぁ!!

早う、どっか行けや!

気味悪ぃんじゃーっ!!」

と、怒鳴った。

(おまけに、口も悪いらしい。)

すると、

女の子は拗ねた顔で、

「えぇ〜、

だって、欲しそうだったし、、、

だから、、

あげようと思っただけなのになぁ〜。

ま、いらないんなら、あーげない!」

「、、いらんわ、、、」

ふと、、、

冷静になる。

一体、私は今、誰と喋ってるんだ?

「、、、つうか、、

あんた、、誰や、、、?」

女の子が、

今度は、両目の無い顔で、

気味悪く、ニタァと笑うと、

「教えてあげなーい、クスクス、、、」

と、

自分の左目を手に持ったまま、

うちのトイレの方へ走り去ってしまった。

私は、

暫くの間、動けなかった。怖くて。

(今のは、何やったんや、、、?

あの子、、、

左目も、誰かにあげたいんか?

じゃあ、、右目も誰かにあげたんか?)

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「何や?

劇の練習、終わったん?

白熱しとったわ〜」

おかん、、、場の空気を読めや、と、

思いつつも、

そんなおかんの声にホッとした。

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あれから、あの女の子は来ない。

また、誰かに、

左目をあげようとしているのかも知れないが、

私には、知ったこっちゃない。

しかし、

数日後、私は左目に、

『ものもらい』ができた。

病院にも行ったが、中々、治らなかった。

あの女の子と、何か関係があるのかも、

と思うと、少し怖くなった。

しかし、、、

やはり、自分の目が良い。

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と、言う結末です。

「本当にー!?」

「あひるのウソつきめっ!!」

など、

お話の続きを考えて下さった方は、

そう思うかも知れません。

しかし、この話は、

信じ難いかも知れませんが、

実話です。

思い出しても、かなり怖いですし、

かなり不気味です。

と、言いますか、

あまり、、、

いや、思い出したくは無い出来事です。

『幻覚』だと、

自分に、言い聞かせたいです。

かなり鮮明に覚えており、

何せ、自宅での、真昼間での体験でしたので、

恐怖感が強く、

また、あの女の子が来たらどうしよう、と、

だから、投稿出来ませんでした。

正直、文字にするのも怖かったですし。

なので、

今回の様な、

『皆さんに結末を考えて頂く、』

と言う形式にする事で、

自分自身の恐怖が半減するかもと、

思った次第です。

皆さん、本当にすみません。

今でも、

椅子の下とか見ちゃいますし、

この出来事以来、

目薬が、させなくなりました。

どうしても、

目薬をささなきゃいけない時は、

あらかじめ、手にティッシュを持って、

さしています。

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しかし、、、

時と場合により、

皆さんが考えて下さった結末に、なっていたのかも知れません。

何が原因となったのか、

そして、その後、どうなったのか、

それは、

誰にも予測不可能だと言う事です。

実際は、

今、お話した内容でしたが、

これは、

ほんの一例に過ぎず、

皆さんの考えて下さった話も、また、

有り得ると思うのです。

私の体験は、

別の、ある人にとっては、

全く違う体験になるのだと思うんです。

境遇、環境、人格、知識、経験、、、。

1人として、同じ人はいません。

今回の話も、成り行きによっては、

全然、違う話、結末になっていたんだと思います。

だって、私は、未だに、

あの女の子の正体が分かりませんから。

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今回は、あひるの変な怖話に

付き合って頂いて、大変感謝致します。

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@アンソニー
あらま、同じでしたか!!
歳食って来たからなのか、
(こんな事言ったら、
80歳の年寄りに怒られますね 笑)
私は視力も悪いですし、ピントが合わない事が、
増えてきまして。
小学校の時の、望遠訓練したいです、、、笑。

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