短編2
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(ビビル君)改

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     「ビビル君」改

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仕事の条件が悪過ぎて兵庫の姫路で働いてる友人T君の派遣会社へ転職した。

T君とは、会うのも久しぶりで、飲み過ぎて2日酔い。

2日酔いのままT君の紹介で、人材派遣会社へ、翌日から働く事になった。

シフトは、二交替でシフトも、アパートもT君と同じだった。

まぁ、クーラが無い以外は文句は無かった。

しかし、扇風機を全開しても暑かった。

T君と同室になった日、寝る前にベランダから誰かが歩いてくる足音がする。

雨が降った後に、晴れた後に出来る乾燥したコケが割れる音が「パキッ、パキッ」とT君の部屋のベランダの方からノラの部屋に向かってくる。

酔っていたのもあった、T君がノラを脅かそうとしてるっぽいので無視して眠りについた。

ビビル君に、昨日のベランダの件を聞いたが「 アホか?」と言われ、気にしなかったんだょ。

同室になり2週間たたないくらいに、T君が金縛りに会うと言い出した。

T君が霊感が有るなんて知らないオイラは、「フーン」と他人事だった。

日に日に金縛りの回数が増えていたらしい。

ある日の夜中の2時頃、オイラの部屋の引き戸をT君が、勢いよく「 バンッ」 っと開いた!!

ノラは飛び起きたょ!

「T君はホモ??」 思いっ切り殴ろうとすると、

T君

「蛍光灯が目の前にあった!!」

「金縛りに会った!!」「持ち上げられた!!」

「あの部屋は、マジで無理!ベランダ側に引きずられる!!」

(泣)が入ったT君は、マジでビビっていた。

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そんな訳で、狭い部屋に2人並んで寝ていたが、女ならまだ分かるが、男と相部屋は流石にキツイ。

しかも、T君は仕事から帰っても風呂に入らない。

理由は、言わない。

結局、ノラが幽霊部屋に行く事になった。

本当に嫌だけど部屋を交代した。

ヤッパリいい感じは、しない。

でも霊感ゼロのノラには、全く何も起きなかった。

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そんな、感じで2ヶ月くらいたった昼勤の昼休みに、工場の上から仕事仲間の1人が窓に指を指して、「アレ見てみ?」

指を指した10キロくらい先には、斜めになって建っているマンション?

ノラ

「 あんなに斜めになってたら危なくないか?」

笑う仕事仲間。

ノラ  ???

仕事仲間「 笑う意味が分からん?」

「 あれ、お前らのアパートだょ」

ノラ「 はぁ?」

仕事仲間

「お前らが住んでるアパートは、おばちゃんやら若い人が何人も飛び降りてる、自殺で有名なアパートだょ」

仕事仲間には、T君の件は言ってない。

柔道の段持ちでケンカも出来たT君が、ビビルには充分に納得いく話しだ。

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 安い寮は、御用心   ノラょり、、、

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