ノラの家のお話し
ノラの住んでるトコは、田舎だから以前は建てるなら一軒家が、当たり前だった。
今は、島全体的に土地の価格は、バブル絶頂期くらいに上がりアパート、マンションが乱立している
ノラの家も一軒家だ (じまん）
二階建てで、一階がキッチン、リビング、居間、親の寝室んで二階が子供部屋になる。
地元がら、暑さ対策された風が良く入る家だった。
建てて、１年もしないで窓のスキマ風が入る様になった。
単なる施工ミスで窓枠が歪んでスキマ風がすごい そんな家になった
１年立たないくらいに、二階の３人部屋で昼寝をしてたら初金縛り？に会った
息が出来ない、身体は固まって動かない。
苦しい、
隣に漫画読んでる兄がいる
声も出ない
ふと、身体がベッドから落ちる感じがする
ベッドから落ちれば、助かるかもと必死で、ベッドの横に身体を寄せる、、、
少しずつ少しずつベッドの横に、ズレて行く感覚が有った。
意識が飛んだ
気が付くと、寝たまんまの位置、ベッドの上
少しも、横にズレてない
兄は、漫画読んでる。
ノラ「金縛りにあった」
兄「あぁ、なんか唸ってたな」
ノラ「助けてよ！」
兄は、笑いながら「大丈夫か？」
それだけの事だった
だけど今、思うと視点がおかしかった事に気付く、自分のいつもの視点と斜め上から兄と自分が見える視点だった。
ノラにとって面白い記憶として残っている。中学２年が、疲れる事ないはずだけど、、、
まぁ、いいか。
元々ノラは、楽観主義なので気にしなかった。そんな程度だった。
夏、冬関係無く風が通る
冬は、さすがに寒いので閉める
しかし、ドアは、閉めても開く
気にしなかった、風が強いから開くのか？
そう思っていれば何にも不思議じゃない、、
ある日、風の強い日の事だった
ドアが開かない様にとシッカリ閉めた
「ガチャッ」
ドアノブが下がりドアが開く、、
いつもの事だった
あれ？
ドアノブは、風で動くのか？
風が強いとドアを開けようとする風の力でドアノブが下がり、ドアが開くのかな？
何か、おかしくないか？
ノラは、試してみた。
ドアをシッカリ閉めて、押してみた。
開かない
当たり前だった
それじゃあドアノブの付いてる意味ないじゃん。
じゃあ、ドアノブが下がるのは、なんで、、
いくら考えても分からない
少し気味が悪いがしょうが無い。
ノラの部屋だし、、気にしない事にした。
答えは、少し遅れて分かった。
と言うか、「まぁ一応そうかも」程度の答えだった。
ノラの部屋で、友人５人で焼肉パーリィーしていた。皆、呑んでいた。
霊感バリバリのタカもいた。
煙いので部屋の窓、扉も全開だ。
話しが無くなった頃、ノラは、ドアノブの話しをしてみた。
皆、壊れてるから。建てつけダロ、等など様々に思った通り
適当だった。
最後に、タカが言った
「ノラ、霊道だよ」
ん？
ノラ「霊道って何？」
多分、皆知らなかったと思う
タカ
「亡くなった人が、通る道だょ、わからんか？霊道」
ノラは、初めて聞いた言葉だ。
ノラ
「んじゃあ、今も居る？」
タカ
「いるよ、ホラ、あの窓の外に１人いる」
ノラは、楽観的で、バカなので試したい事が有ったんだ。
窓に近寄りノラは、ズボンとパンツを素早く下ろす。
ノラ
「どう！？」「まだ、居るか！？」
タカ
「いない」
ノラ
「ヤッパ、幽霊にはコレが効くんだな！！」
みんな呆れて笑ってた
その数日後、いつもの様にドアノブが
「カチャッ」と下りた。
「スゥ～ッ」とドアが全開した瞬間、
ノラは、思いっ切り怒鳴った！！
「開けたら、閉める！!」
本当に勢い良く「バタンッ」と閉まった。
少し、ビビった。
言葉が通じるんだ。
しかも、言う事聞くんだ、、、
スゲェ、ビックリしたが話しが通じる事が分かり何だか安心した。
それからは、何故か勝手に開かなくなった。
タカは、そう言う事も有るカモなんて言ってたが、多分、ノラの家は霊道じゃ無いと思っている。
市内に、いつでも、何時でも玄関が開きっぱなしの有名な家が有る。
玄関を閉じると時間問わず、扉を叩かれ見に行くと誰も居ない。
これが延々と毎日続く
昼夜問わず玄関叩かれたら嫌だろう。
住人が、何回か入れ替わってる有名な、The霊道屋敷だ。
今、誰が住んで居るかは分からないが、たまに、車が停まっているので住人は居るらしい。
ノラの家は、玄関叩かれ無いから大丈夫。
ノラは、一階に移ったから二階の状態は分からない。
兄は何も言わないので宜しくやっているのだろう。
幽霊、怪異、理屈や、会話が、出来たら怖く無いカモしれない。
でも、ノラは見たくないし、話したくは無い。
読んでくれてありがとうm(_ _)m ノラ
作者サンタ…まりあ