中編3
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「恋人」

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       「恋人」

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ノラは必要以上に友人を作らない。

もともと、本当に仲がいいヤツとしか遊ばない。

理由は、トラブルが多くなるから。

ソレだけの理由だ。

女性の友達は、1人しかいない。

夏子、呼び名はナーツーと呼んでる。

見た目は、普通の年下の女の子だが、男勝りで、さっぱりした性格で、裏表なくハッキリ物を言う。

だから、友達になれた。

ノラの女友達が、少ないのは彼氏やら友人やらの愚痴を聞かされたり、するからだ。

ノラは本当に必要なトキ以外は、人に相談しないし、相談に乗らない。

最後に決めるのは、自分だから、、、

ノラの女友達のナーツーは、余り彼氏を作らなかった。

地元を離れ30歳過ぎたナーツーから、彼氏が出来たと連絡が有った。

凄く嬉しそうに弾丸トークを連発する。

写メを見たがイケメン君た。

オォー、すげぇ~どうやって口説いた?

何となく気が合い、何度かデートして、告白されたらしい。

ノラは、素直に、喜んだ。

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しかし、ナーツーの小さな幸せは、長く続かなかったんだ

半年も立たない内に、別れた。

夜中に、ナーツーのTELで起こされた。

ノラは、寝ている最中のTELの内容は、キレイさっぱり覚えて無い。

ナーツー

「彼氏と別れた、、、、」

ノラ

「ンッ?」

ナーツー

「彼氏と別れた」

ノラ

「ん〜、眠い、、、昼に話して、頭が回らないから」

ナーツー

「、、、、、分かった」

ノラは、TELが有った事も忘れていた。

夕方、着信履歴でTELが有った事に気付き、折り返し連絡した。

ナーツーの彼氏は、ウツ病だった。

心療内科から薬だけ貰っていたそうで良くならなかった。

リストカット後が、いくつも有った。

彼氏側の家とは、仲が良く何度も実家に泊まっていたらしい。

やはり、そんだけ一緒に居ればオカシイ事が、目につく。

手首を隠している事、持病も無いか薬を飲む事、問い正すと、彼氏は正直に打ち明けてくれた。

最初は、一緒に直して行こうと頑張った。

薬だけ処方する心療内科なんて、たかが知れてる。

治す気ゼロだ。

そんなこんなで、またリストカット。

ナーツーは、自分の力不足かと悩んだらしい。

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彼氏の母親から様子が、変だから来て欲しいと連絡が有り、彼氏の実家で少し話し落ち着いた様なので帰ろうとすると、泊まって欲しいとお願いされた。

ベッドで二人で寝ていた。

夜中に目が、覚めた。

息苦しい、

となりで、寝ていたはずの彼氏が居ない??

窓には、ガムテープが貼られていた。

薄暗い部屋のドア側に体育座りをして、シチリンで煉炭をウチワでバタパタと扇いてる彼氏。

ナーツーの目に彼氏の虚ろな目が見え、目が、合った。

彼氏

「なっちゃん、一緒に死のう」

一瞬、血の気が引く程の不気味さだった。

ナーツー

「フザケンナ!!」

彼氏を蹴飛ばし、ドアのガムテープを剥がしてドアを開け、母親を呼んだ。

窓のテープも剥がして窓を開ける。

母親が来て現状を見て、泣き出す、、、

ナーツーは

「これ以上は無理です」

と言い家から出た、、

後味が悪過ぎるのだが、アレ以上付き合え無いと思ったらしい。

翌日、母親からTELが来た。

また、付き合え無いかと、、、

ナーツーは

「絶対無理です!付き合ってる人に、死んでくれなんて言う人は、無理です!!」

まぁ、大抵そうなると思う。

ナーツーいわく、恋人はもぅコリゴリだな。

話し終わり、スッキリしたのかナーツーは、「ノラは、何で彼女作らんのか?」

聞かれたが、

「金無いから」

と言うと笑って、

「稼げよ!!、」といわれた。

電話の最後に

(ネタを、ありがとうございます)

と言ったら

(次合ったらコロス)

と言われた(笑)

読んでくれてありがとうございますです。

                ノラょり

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コメントありがとうございます!
ノラ的には、彼氏、母親、ナーツーも病院選びから間違っているかと。
あと、3人とも病気の事、原因を理解してない。

これじゃあ、完治しない。
ナーツーは、家族じゃ無いから離れれば良いだけだし。

でも、母親は、、、、逃げる分けにも行かない。

まぁ、良くある話しだ。

ノラの知り合いでも無い、冷たい言い方だが、自分の命は、結局自分で守らなきゃイケナイ。と思ってます。

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