「お前さ、変わってるよな」
「?」
「コンビニでお釣り貰った時さ、端数の1円とか5円玉を近くに置いてあるような募金箱に入れてるやん?普通の人はそんなことしねえてw」
「恵まれてない人に募金するのは悪いことじゃないよね?そんな大金でもないし‥」
「いやまあそうなんだけどさ」
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「あーほらまたそれ。癖なのか?」
「なにが」
「缶コーヒーを半分位飲んだら開け口にラップかけてカバンにしまうの。要らないなら中身捨てちまえよ。こぼれたら大変だぞ」
「もったいなくない?」
「カバンの中濡れるほうがやばくない?」
「まあそうだけど‥」
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「今日はこの店で飯でも食うか」
「うん。手を洗ってくるよ」
「おう」
「おいお前どんだけ手を洗ってんだよ。もう5分位経ってるぞ」
「いやほら、手汚くない?」
「だからって時間かけすぎだ。早くしろよなw」
「うん‥まあ‥」
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「いやあやっぱり彼女欲しいよなあ」
「まあ。いたらいいよね」
「やっぱり不倫こそ正義だよなあ」
「え?」
「あの背徳感がいいんだよなあ」
「いや、不倫は良くないことなんじゃ」
「お前は変わってるからな。世間じゃこれが常識なんだよwいい加減自覚しろよw」
「‥」
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「それで?どうしてあんなことしたの?君に殴られた友達は全治一ヶ月の大怪我なんだぞ?」
「事ある毎に僕の事を変わってるって馬鹿にしてきたので。もう我慢できなかったんです。僕の趣味の呪いのグッズ集めやでんぐり返しも‥あいつの勝手な価値観で僕の事を決めないでほしいです。ついカッとなって。申し訳ないことをしました」
作者嘘猫
いつどこでなにがあったものかわかったものじゃない、とのこと