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短編2
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武内くん

当時の会話等覚えてないのでものすごく短いです。

成人式が終わり二次会をいつものメンバーですることになった。僕、A、B、Cの4人。

話は学生時代の頃まで遡り皆で盛り上がった。

そこでCがしみじみと呟く。

C「しかし結局来なかったな武内くん」

武内くんというのは僕達4人と共に過ごしたかつての友人だ。というのも引っ越しを期にぱったりと連絡が取れなくなったのだ。

B「そうだな。あいつも来ればいいのにな」

懐かしくなった僕は武内くんとの思い出を振り返り始めた。

僕「あれ覚えてる?武内くんが醤油零してシミが犬みたいだったやつ。あれから犬内って呼んでたよな一時期」

B「覚えてる覚えてる。あれは面白かったな」

C「え?なにそれ知らないんだけど」

僕「えー?そんな事ないっしょ、みんなで笑ってみてたじゃん」

A「すまん俺も記憶にねえわ」

と言った具合にまあまあパンチのある記憶を覚えてない始末。

しかしそこから少しづつ話が逸れ始めた。

如何せん話が合わないのだ。

喧嘩してた訳では無い。ただ武内くんにまつわるエピソードが合わない。

僕が知らないことを3人は知ってたりBAの知ってることを僕とCが知らなかったりと記憶のあるなしに違和感を覚え始めた。

極めつけはこれだ。

C「今何してんだろな武内くん小学3年の時に転校しちまったもんな」

は?武内くんは中学卒業間際に引っ越しただろ。

B「何言ってんだC。武内は小6の修学旅行前に引っ越したじゃねえか」

A「は?武内くんは中2の夏に引っ越しただろ」

僕「いや、中学卒業間際だって」

僕たち4人の記憶にある武内くんの引っ越した時期は何故か全員バラバラだったのだ。

そこから30分ほど4人で議論し、卒アルを見るのが早いという話になり近くのBの家に向かった。

上がってそうそうに卒アルをを引っ張ってくるB。4人で囲んでペラペラとめくる。

そこで4人して震えた。

shake

そもそも武内くんなんて子供がいないのだ。

shake

何度探してもどの写真を見てもいなかった。

同級生に電話して確認を取るもそんな子知らないと言われてしまい、4人で呆然としていた。

僕達は一体何を覚えていたんだ?

僕達とすごしたあいつは誰だ?

武内くんはどこに行ったんだ?????

Concrete
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武内君がすごく怖い、というのでなく不思議でいいですね

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