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長編12
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鳥居を超えたら

それはまだ俺が中学生の時のことだ。

実家の近所にやや大きい神社があり、その神社の境内で小さい頃からよく遊んでいた。

神社の境内は丘の斜面になっており、本殿や社務所の周りはきれいに整地されているのだが、それ以外の敷地の大半は大きな杉の木が立ち並ぶ林になっている。

しかし林の中もきちんと管理され、本殿への長い石段とは別に、直径一メートルを楽に超えるような杉の木の間を縫うように遊歩道や休憩場所があり、近所の人たちの憩いの場だ。

この神社は、イザナギ、イザナミから生まれた風の神であるシナツヒコノカミが祀られた、かなり由緒ある神社らしいのだが、詳しい由来はよくわからない。

ただ子供の頃はその境内を遊び場にし、毎年の盆踊りや秋祭りを非常に楽しみにしていたのを憶えている。

そして中学に入るとこの神社が通学路にもなっていた。

中学校は神社を挟んで自宅のちょうど反対側にあり、正式に指定された通学路は神社を迂回するようになっているのだが、俺や近所の友達は当然の如く神社の境内を通り抜けて学校に通っていた。

ただ祖母からは、境内を素通りしてはいけない、鳥居を潜る時にはちゃんと一礼することと教えられていた。

中学の反抗期真っただ中の俺も何故かその言いつけは素直に守り、遅刻しそうで必死に走る時を除き、ほぼそれを守った。

両親からではなく、祖母から静かに言われたことが、意味もなく重みを感じたのだと思う。

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中学時代、俺はブラスバンド部に所属し、トランペットを吹いていた。

近所の男友達はみんな体育系の部活動に所属しており、学校の帰りはほとんどひとりだった。

同じブラスバンド部には近所に住む坂部晴美という同じ学年の女の子がおり、小さい頃は良く一緒に遊んでいたのだが、クラスが違い、思春期のその頃はふたりで一緒に帰るというだけで周りに冷やかされる心配があったため、普段は一緒に帰ることはなかった。

一緒に帰るようになった最初のきっかけは、大会前の練習で帰りが遅くなった日、顧問の先生から安全のために家が近い者同士で一緒に帰宅するよう指示が出たことだった。

その時は他の部員も同じようにグループとなって帰りの途についたため、家の方向の都合でたまたま俺と晴美がふたりだけということになっても周りから特に冷やかされることもなかった。

そしていつの間にか俺と晴美の間に、日没を過ぎて薄暗くなってから学校を出る時は一緒に帰るという暗黙の了解が出来ていた。

そして晴美を家の前まで送って行くと、必ず母親が出てきてにこやかに挨拶をしてくれ、これからもお願いねと頼まれるため、晴美との帰宅を避けることは出来なかった。

もちろん避ける気などなかったが。

しかし日没を過ぎて学校を出ることはそれほど多くなかった。

冬場は比較的多くなるものの、それでも女子が多い部活であり、顧問の先生が気を配っていたのだろう。

晴美はアルトサックスを担当しており、小柄で比較的おとなしい、どちらかというと地味な雰囲気の女の子だ。

ふたりで並んで帰る時も会話はぽつりぽつりで、何か話題があれば話をするがそれ以外は黙ってただ並んで歩いている、そんな感じだった。

それでも面には出さなかったが、俺は女の子と、というよりも晴美と並んで歩いて帰る時間を心のどこかで楽しみにしていたのは間違いない。

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中学三年になり、最上級生となった俺達は中学生活最後となる夏の大会に向けた練習に励んでいた。

期末テストも終わり、もうすぐ夏休みという時期、吹奏楽の地区大会は夏休みに入って一週間を過ぎたあたりに予定されていた。

春の大会では、あと一歩で県大会という最終予選で敗退し、悔しい思いをしていたため、この中学生活最後の夏の大会に向けた思いはひとしおだった。

そして明日は終業式、明後日から夏休みという日のことだった。

本番まで残り十日を切って最後の仕上げということで練習に夢中になり、気がつくともう空は夕焼けから赤紫色に変わろうとするような時間になってしまっていた。

昇降口で靴を履き替え、外に出たところで晴美を待つのが習慣なのだが、今日は外に出ると晴美はすでに帰り支度を終え、俺を待っていた。

「お、今日は早いね。」

「俊平がトイレにいっていたからでしょ。さ、早く帰ろ。」

晴美はそう言うとさっさと歩き始め、俺は慌てて横に並んだ。

家までは二十分程度の道のりだ。

黙っているには長いが、何か話に夢中になるとあっという間に過ぎてしまう。

中学一年の時から何度こうやって晴美と一緒にこの帰り道を歩いただろう。

黙って歩き通した日もあれば、しゃべり続けた時もあった。

目の前に小さな街灯に照らされた鳥居が見えてきた。

「夏休みに入ってからの練習は昼間だけだから、こうやって晴美の警護をしながら一緒に帰るのはたぶんこれが最後だね。」

俺の言葉に晴美は何も返事をしなかった。

ただ黙って足元を見ながら黙々と歩いている。

何か彼女の気に障るようなことを言ったのだろうか、俺もその後は黙って歩いていた。

いつものようにふたり並んで一礼して一ノ鳥居を潜り、本殿に向かう長い石段を登っている時だった。

横を歩いていた晴美が、急に俺の方に肩を寄せてくると俺の手を握った。

あまりに唐突な晴美の行動に俺はどう反応して良いか分からず思わず立ち止まってしまった。

すると晴美は俺の顔を見て小さな声で言った。

「誰か後ろをついてきているの。早く行きましょう。」

俺は思わず後ろを振り返ったが、そこにはここまで登ってきた薄暗い石段とその向こうに街灯に照らされた鳥居と狛犬が見えるだけだ。

「誰もいないよ。」

「いるのよ。」

晴美はそう言うと俺の手を固く握りしめて再び石段を登り始めた。

石段を登り切ったところに、もうひとつ大きな石の鳥居がある。

その先が本殿だ。

「早くあの鳥居を潜りましょう。」

晴美が足を速め、鳥居を潜ろうとした瞬間だった。

後ろから何かが晴美の制服の襟首をつかんで後ろに引っ張った、ように見えた。

晴美の後ろには誰もいないのだが、ブラウスの襟首が後ろに持ち上がり、後方へ伸びるように動いたのだ。

晴美はそのまま後方に仰け反るように倒れそうになった。

このままでは晴美は階段を転げ落ちてしまう。

俺は咄嗟に握っていた晴美の手を引き、反対の手で晴美を正面から抱きかかえて、後方から晴美を引っ張る何かから晴美を引きはがすように体をひねって思い切り引っ張ると、鳥居の下へ後ろ向きに倒れ込んだ。

俺は石畳へ背中から倒れ、晴美は俺の上に覆い被さるように倒れた。

幸いデイバックを背負っていたため、後頭部を軽く石畳にぶつけただけで済んだ。

しかしまたその何かが晴美を連れて行こうとするのではないかという恐怖に駆られ、倒れた状態のまま晴美を思いきり抱き締めた。

そしてそのままじっとしていたのだが、それが十秒だったのか、一分だったのか分からない。

特に何事も起こらず、周囲におかしな気配もないことから、もう大丈夫だろうかと、晴美を抱きしめた手の力を緩め、片手で晴美を軽く抱くようにして上体をゆっくりと起こした。

周囲を見回したが、暗い境内はところどころ街灯が灯っているだけで、俺たちの他には誰もおらず、今転がるように潜った鳥居の向こうにも何もいない。

「大丈夫だった?」

晴美は怖かったのだろう、ちらっと周囲を確認すると再び俺の胸に抱きついて顔をつけたまま頷いた。

その姿が可愛らしかったのと、とりあえず何も起こらないことで少し安心した俺は、無意識にもう一度晴美を抱きしめた。

「よかった。晴美をどこかに持っていかれるかと思った。」

すると晴美は俺の胸に顔を押し付けたまま、しくしくと泣き始めた。

「ごめんね、ごめんね。私が悪いのよ。」

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俺に抱きついて、しゃくりあげながら晴美が話してくれたのは次のような内容だった。

彼女は今日の放課後、部活が始まるまで時間が空いたことから、クラスの友人と三人で「こっくりさん」を始めたのだそうだ。

晴美の友人のひとりにそのようなオカルト系の話が大好きな子がおり、こっくりさんを行うための紙も彼女が用意していた。

始めるとすぐに三人が指を乗せたコインは順調に紙の上を移動し、彼女たちの質問に答えていった。

しかし部活の始まる時間となり、晴美がほかのふたりに終わらせるように頼んで、三人でこっくりさんに帰って貰おうとしたのだが、何故か帰ってくれない。

焦った三人は必死に帰ってくれるよう繰り返しお願いしたが、コインは「いいえ」にしか動かないのだ。

そして最後には

「つ・い・て・ゆ・く」

「は・る・み」

コインはそう文字を指し示すと、三人の指の下からチンッという音と共に弾け飛んでしまった。

そして俺と一緒に学校を出た時から、晴美はずっと何かが後ろをついてくる気配を感じていたのだと言った。

そして神社の下の一ノ鳥居を潜ったところから、はっきりとうしろについてくる足音が聞こえ始めたのだ。

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「俊平がいなかったら、私はどこかに連れて行かれていたかもしれない。」

話し終えた晴美はもう一度力一杯俺に抱きついてきた。

「でも、いつまでもここでこうしていても仕方がないよ。帰ろう。」

俺は晴美を抱きかかえるようにして立ち上がらせると砂埃を払い、本殿、そして社務所の前を通り過ぎて西側にある自宅側の鳥居へと向かった。

晴美はまだ怖いのだろう、両手でしっかりと俺の腕に抱きついたまま歩いている。

この鳥居を抜ければ晴美の家まで二百メートルほどだ。

「駄目よ・・・ここから先には行けないわ・・・」

鳥居の十メートルほど手前で晴美が急に泣きそうな表情になって立ち止まった。

俺には何も見えないし感じられないのだが、晴美には先ほどと同じ、いやそれよりも強い嫌な気配が鳥居の向こうで蠢いているのが感じられるようだ。

あの鳥居を潜った途端に先ほどのような何かが襲ってくるのだろうか。

この境内の中だけが、その何かから守られている空間であるなら、俺達はここから帰ることは出来ない。

「俊平は大丈夫だと思うの。だからこのまま帰って。」

晴美にそう言われてハイそうですかと帰れるわけがない。

帰って!

帰れない!

押し問答をしていると、その声を聞きつけたのだろう、社務所の戸が開き、白の作務衣に身を包んだ男の人が出てきた。

「こんな時間に中学生が何をやっているんだ!

おや?田尻のところの坊主と坂部のお嬢ちゃんじゃないか。

こんな時間、部活帰りにデートかい?もう暗いから早く帰りな。」

小さい頃からよく知っているこの神社の宮司さんだった。

俺と晴美だということに気がついてにこやかに近づいてきたが、不意に表情が変わった。

「何だ?妙な気配がする。お前ら、何があった?」

晴美は、宮司さんに学校で、そして今ここであったことを説明し、それを宮司さんは黙ったまま厳しい顔をして聞いていた。

「お前たちは小さい頃からこの神社と友達だから、神様が邪悪なものから守ってくれたのだろう。しかし一ノ鳥居を通り抜けてくるとは恐ろしい。ふたりともこちらに来なさい。」

俺と晴美は宮司さんに本殿の祭壇の前へ連れていかれ、晴美は祭壇の正面に、俺は横から晴美を見る位置に正座させられた。

宮司は、祓串を取り出すと護摩木に火をつけ晴美のお祓いを始めた。

それは十分程で終了した。

「もう二度とこっくりさんなんかやるんじゃないぞ。霊をおもちゃにしてはいかん。」

宮司さんは念のためにと折り畳んだお札を晴美の財布にしまってくれた。

俺と晴美は宮司さんへ丁寧にお礼を言うと本殿を出た。

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西の鳥居の前まで来て晴美にまだ嫌な気配はするかと聞くと、晴美は首を横に振って笑いながら鳥居を潜った。

辺りはもうすっかり暗くなっている。

鳥居を潜って並んで歩き始めると、晴美がまたいきなり手を握ってきた。

また何か起こったかと俺が驚いて咄嗟に後ろを振り返り、周りを見回すと晴美は声を出して笑った。

「何もないわよ。手をつなぎたかっただけ。」

「なんだ、驚かすなよ。さっきは本当にビビったんだぜ。」

晴美はどこか楽しそうに握った手を前後に振りながら言った。

「さっき、私と帰るのは今日が最後っていっていたでしょう?」

「ああ、でも最後に少しでも晴美の役に立ってよかったよ。」

そのあとしばらく晴美は黙っていた。

そして意を決したように咳払いをひとつした後、握った手に少しだけ力を入れて小さな声で言った。

「夏休みに入ったら、明るい時でも部活の後は一緒に帰らない?」

断る理由などない。

俺もそうしたいと思っていた。

「喜んで。」

そう言って晴美の手を軽く握り返した。

すると晴美は指が折れるかと思うほどその手をすごい力で握り返してきた。

「いててて。何するんだよ。」

驚いて晴美の顔を見ると、晴美は目を見開いて前方を凝視している。

晴美が見つめる視線の先、二十メートルほど向こうには街灯が灯り、暗い路をその部分だけ丸く照らしているのだが、その向こうに何か黒い塊が浮いているのが見えた。

晴美の家はこの街灯のすぐ先なのだが、俺と晴美はその場で立ち竦んでしまった。

その黒い影のようなものは、徐々にその形をはっきりとさせながらゆっくりとこちらに近づいてくる。

その影が街灯の丸い光の円の中に入ったところでその姿がはっきりと見えた。

それは身長二メートルはありそうな、二本足で立つ真っ黒い巨大なイタチのような姿だった。

目が異様に赤く光っている。

晴美は握った俺の手を振りほどくと、スカートのポケットに手を突っ込んで財布を取り出した。

その中には先ほどのお札が入っている。

晴美は俺を庇うように前に出ると、その財布を近づいてくるイタチに向けてかざした。

するとそのイタチは”チッ”と舌打ちするような声を出し、その場で立ち止まった。

そしてその黒いイタチは鋭く赤い眼光をこちらに向けたまま動かなくなり、そのまま睨み合いが続いた。

「あんたたち何をやっているの?」

ふっと意識が飛んだような感覚と共にその声で我に返ると、目の前の街灯の下に立っているのは黒いイタチではなく、晴美の母親だった。

いつの間に入れ替わったのだろう。

晴美の帰りが遅いので、心配して家から迎えに出てきたのに違いない。

「どうしたの?それは一体何のポーズなの?」

晴美は財布を前にかざした状態のまま、恐る恐る母親に近づくと、その胸元に財布を押し付けた。

「何よ、このお財布。私にくれるの?」

「ううん。何でもないの。ちょっとしたおまじない。」

母親が財布に何も反応しないのを見て安心したのだろう、晴美は母親ににっこりと笑いかけると俺を振り返った。

「じゃあ俊平、今日は本当にどうもありがとう。また明日ね。」

俺に向かって手を振る晴美の横で母親はぺこりと頭を下げ、晴美と共に家に向かって歩き始めたので俺もほっとして小走りに自宅へ帰った。

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家に帰り、風呂に入って食事をしていると電話が鳴った。

母親が出て何か話していたが、急に大声で俺を呼んだ。

「俊平、坂部さんのお母さんからなんだけど、晴美ちゃんがまだ帰ってきていないんだって。あなた、今日は晴美ちゃんと一緒に帰ってこなかったの?」

晴美が?

帰ってきていない?

この瞬間、髪の毛が逆立ち、頭の血が一斉に下半身へと下がっていく、いわゆる、"血の気が引く"という感覚を生まれて初めて味わった。

俺の脳裏に先ほど街灯の下から母親とふたりで暗い道を家に向かって去っていった晴美の後ろ姿が浮かぶ。

あのままいなくなってしまったという事か?

あの母親はいったい?

頭がパニックを起こし、そのまま家を飛び出すと晴美と別れた辺りを大声で晴美の名を呼びながら探し回った。

そのあと、近所の人達も総出で探したが晴美は見つからず、警察にも捜索願が出されたが、結局、晴美の行方は全く判らなかった。

俺は晴美の母親の前で、泣きながら何度もごめんなさい、ごめんなさいと土下座をして謝った。

晴美の母親は俺のせいではないと逆に慰めてくれたが、俺はそうせずにはいられなかった。

俺に何が出来たのか解からないが、自分が晴美を化け物に手渡してしまったような気がして仕方がなかったのだ。

もちろんそんなことをしても、俺の気が済むはずもないのだが…

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あれから20年が経つ。

たまに実家に帰ってきてあの神社を通るたびに、あのまま消えてしまった晴美のことを思い出す。

あの頃、晴美の母親は俺が学校の帰りに晴美を送っていくと、必ず俺に対して笑顔で家に上がっていけと言っていた。

しかしあの夜は、何も言わずに笑顔もなく、ただ会釈をしただけだったのだ。

何故あの時、それを不審に思わなかったのだろう。

そしてあの事件の後、自分の力不足だった、申し訳ない事をした、とずっと悔やみ続けていた宮司さんも先日亡くなった。

晴美はどこへ行ってしまったのだろう。

どこかで、

どんな形でもいいから・・・・

安らかに過ごしていてくれれば良いのだが。

FIN

Concrete
コメント怖い
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@ゲル さん、
お褒めの言葉ありがとうございます。
書き足しながら作った作品ですが、その割に自分でも良くまとまったなと思っています。(笑)

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@あんみつ姫
あんみつ姫さん、次回作を楽しみに待ってます!

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一作目に引き続き、ただ怖いというのではなく、人としての葛藤をも感じられる作品でした。
多分誰しもが持っている中学時代甘酸っぱい葛藤、それは怖い/怖くないに関わらず、40数年前の事を思い出しました。

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