私の学校の七不思議ヨンバンメ。

中編7
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私の学校の七不思議ヨンバンメ。

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ヨンバンメ 、 開かずの教室 。 

ある教室でこっくりさんをした生徒がいました。

そして、こっくりさんが帰ってくれず、生徒達は怖くなり手を離してしまったそうです。

それから、

“イヌが追いかけてくる”

“キツネやタヌキが威嚇したり襲ってくる”

などを担任が何回も相談されていたため、担任も怖くなり校長に相談したそうです。

そうして校長が被害があるなら、ということでその教室は封鎖されました。

…それから何日かの事、

こっくりさんをやっていた生徒3名、学校の近くの駅のホームで飛び降り、集団自●をしたそうです。

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Y『いやここまでのことあったんだったらもう教室じゃなくて学校封鎖しろよ』

私『それなー』

R『お前ら学校嫌いすぎだろ!!!』

Y『お前も嫌いじゃん』

R『私は学校自体は好きだしっっ!!勉強が嫌いなだけですぅーー』

ちょっとウザい。

私『同じじゃん!』

Y『…てかこれ、行くのかよ、』

R『あったりまえ!』

私『今回私はパス〜』

Y『私も』

R『何で!?!?』

私『先生に怒られるのめんどくさーい』

Y『つむぎに同感』

R『えぇ…そこをなんとかー!』

私『ぜっったいに今回だけはパス』

R『ふんっっ!じゃぁー?1人でいくし〜??』

R『べっつに〜??1人でも平気だし〜??』

ムカついた。

てか子供かよ。

いや、子供だけど、本当に小6かよ。

そして、先生が来て授業が始まった。

授業中、ふとRの所をみると、熱心にえんぴつを走らせていた。

…珍しいこともあるもんだ。

失礼かもしれないが、長い付き合いのため私はそうは思わない。

まぁそれからは普通に授業を過ごした。

そんで帰る途中、Yが『一緒に帰ろ』と誘ってくれた。

ちなみに、Rは当然のように残っていた。七不思議を検証するためだろうが。

帰り道の途中、Yが独り言のようにポツリ、と呟いた。

Y『…どう思う?あれ、』

私はすぐにRのことだと確信した。

私『今日のRは子供っぽかったよねw』

私『でも多分、私は様子見程度くらいに行くかな〜』

Y『…ふーん、』

自分から聞いておきながら興味がなさそうに返事をするY。

それからすぐに別の話題へと変わり、Rの話はそれきりだった。

今だと、Rの話がそんなに短い会話で終わるのも可哀想だな、と思う。

とりあえず、私はジジイの家に向かった。

口が悪いって?そんなのは知らない。

物心ついたころ、『じいじって読んでな〜!』って言ったのをジジイって聞き間違えてそれからずっとジジイになった。

そして家に着くなり宿題を終わらせてごろん、と寝転び、

私『ジジイ、暇〜遊んで〜』

と、自己中心的な言葉を発する。

…だが、

ジジイ『裏庭で1人で遊んどれや』

と、言い放つのがジジイである。

私『はぁ!?蜂の巣がある裏庭で可愛い可愛い孫に1人で遊ばせるって言うん!?!?』

ジジイ『可愛く無いやろ…。てか、お前は男っぽいやろ、どっちかとゆーと、』

ジジイ『三兄妹やなくて三兄弟やったんやないん??』

ふっ、と笑われた。

…と、まぁ、いつもの流れだ。

これがいつもと言うことに我ながらやばいなと感じる。

私『まぁ、いいや。行きたい所あるし。』

私『あ、庭のカキ貰うからなー』

ジジイ『勝手にしろー』

と、ちょっと遠くの方から聞こえてきたので、カキと、何故かあった私の大好物、梅を食べながら少しいつもよりはや歩きで向かった。

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向かいたい所、というのは、もちろんRの所だ。

様子を見るだけだったが、学校の近くのあの家で変なムズムズ?する感じがしたのだ。

学校をぼーっと少し見上げていると、

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?『…お、』

誰かの声がした。

…Yだ。

Y『つむぎもか、ピッタリだな。』

私『んね…w』

てっきり来ないのかとおもったよ、と続ける。

その言葉にYは来るよ、一応、な。と、返す。

私『そーこーはー!大切な友達だから、でしょっ!』

Y『大切な親友だから来るよ。』

私『棒読みやめいっっ!』

Y『…まぁ、本当に…親友だとは思ってるよ、』

少し顔を逸らして言うY。かわいいかよ。

Y『あぁもうっ!!早くRの所行くぞ!!』

珍しく声を荒げるY。

…少し、Rの事を忘れていた。

ごめん、R。

私『…ぉしっ、行こ。』

Y『…おう、』

Yも妙な空気を感じ取ったのか、少し小さく返事をした。

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…そして、ここからはRの話だ。

(以下、R→私、私→つむぎ)

私『…さーてと、もうみんな行ったし…行こ。』

つむぎとYが居ないのが少し違和感だったが知らないフリをしてランドセルを背負い、学校の外へと向かった。

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教室の窓が見える位置に着くと、手頃な石を探して窓の鍵のすぐそこを割る。

パリンッ、と思ったより大きな音がでて、

びっくりするよりやべっ、と思って周りを見渡す。

 … だ れ も い な か っ た 。

それが今思えば不気味で、けどオカルト好きな私は『…雰囲気でてきたぁ…っ!』…と、馬鹿みたいに喜んでいた。

私は割った所に手を付かないように入れて窓の鍵を開ける。少し開けにくかったが、もっと強い力を入れると空いた。そして窓を開けると、私はあたりを見回した。

…まだ、誰もいない。

2回目は流石に少しびびって、ランドセルを下ろして踏み台にし、さっさと教室へと入っていった。

教室に入って、あたりを見回してみる。

…3つ、机の上にヒビの入っている花瓶があった。

…その中には何かが枯れた形跡があったが、あまり近寄らなかった。

そして真ん中の机に行き、あらかじめよういしていた、『あ行〜わ行』、『0〜9』、『はい、いいえ』

…そして、『鳥居』が書いてある紙。

…言わば、『狐狗狸さん』に必要な紙だ。

まぁ、ここまで言えば、感が悪い人でも分かるだろうが。

…まぁ、とりあえず、それを広げた。

ちなみに、10円玉は何かあったのとき電話する様の10円玉。

私『…えーと、』

私『こっくりさん、こっくりさ…、、』

スーッ…

指と一緒に、10円玉『はい』へと動く。

あまりにも自然に動きすぎて、少しびっくりした。

私『…まじぃ?』

私『あー…えっと…質問…、、』

私『ん〜…Yとつむぎはここに来ますか?』

十円玉は『はい』、から動かず、くるくると回っている。

私『来るのかよ…ツンデレかっっ!!』

私『んじゃぁ…、えーっと…、』

私『前につむぎから出されたクイズの答えは?』

さて…どうだ…??

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 “ お り が み ” 

私『うぉぉぉおっっ…!!すげぇ…っ!!』

答え、あたり、

答えはわかるけど…問題も分かるなんて…!!すごぉ…っ!!

…ちなみに、問題は『ツルになったり、手裏剣になったりできる“カミ”はなんでしょう』

…え、いや、普通にその場で答えいったからね??

…そんなとき、

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?『Rっっ!』

少しビクッとした。

だがすぐにこれは、Yと、つむぎの声だと気づいた。

私『うおぉっ!どしたん?急に!!』

私『てか来ないとか言っときながら…お前らツンデレかよっっ!!』

Y『うるせぇ』

つむぎ『んで、成功した?』

私『あったりまえっ!!』

Y『へー、どんなもん?』

Yとつむぎが、こっくりさんを見る。

こっくりさんは…、、

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し、つ、も、ん、は、や、く、

それを一度回ると、はやく、はやく、をずっと回り続けていた。

私『え…えぇ…っとぉ…、、』

つむぎ『…はぁ、』

Y『…367×751は?』

こっくりさんは動かない。

その間Yは10からカウントダウン。

Y『タイムアップ。つむぎ、答えは?』

つむぎ『えなんで私??』

つむぎ『275617…、??』

Y『流石学年トップ。』

つむぎ『うるせぇ2位』

そう、この2人は学年の中でもズバ抜けているのだ!!

まぁ、私は3位、とかなわけもなく、

普通に12位である。

クラスの人は25人なので殆ど半分だ。

つむぎ『…んで、質問なんだけど、』

つむぎ『こっくりさんは不覚筋動、って言葉知ってる?』

スーッと、こっくりさんがはい、へと移動するのを確認すると、Yが喋る。

Y『R、目、瞑ってて。』

私『…りょーかい。』

目を瞑ると、ピコンッ、と音がした。

…録画をする音だ。

Yは学校とかにケータイを持ってくる奴ではない、

…だから、つむぎだと思った。

つむぎ『…じゃぁ、その、不覚筋動をなぞってみて。』

スーッ、と、指が動く感覚。

Y『…OK OK、もういいよ。目、開けて。」

言われるがままに目を開ける。

つむぎ『…んじゃ、これ見て、』

と、つむぎのケータイを差し出される。

そこには、私の手と、10円玉と、こっくりさんの紙が映っていた。

…そして、10円玉と私の手は…、、

ふ、あ、う、い、ん、も”、う、

…と、なぞっていた。

Y『……ね?』

私は肩をすくめて、手を10円玉から離した。

一応、帰り道にある駄菓子屋に寄って行って、お菓子を買って食べながら帰った。

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…ちなみに、後日談だが、

もう一度あの映像を見ると、私の他の白い手が3本、10円玉に人差し指を置いていた。

つむぎとYに話すと、Yははぁ…とため息をついて少し笑い、こう言った、

Y『…狐、狗、狸に人間の言葉が分かると思うか?』

…まぁ、その通りだ。

それから、つむぎにもう一度、聞いてみる。

つむぎは、

つむぎ『…Yが言ったように人間より知能がない生物には人間の言葉はわからない。たとえ、1000年経ってもな。』

つむぎ『…だから、最初はRの不覚筋動も使って、それでやって、…けど、Rは3桁×3桁なんてできないでしょ?』

つむぎ『…けど、目瞑ったから、Rのも使えない。』

つむぎ『…もう、いいじゃん?』

つむぎが不意に、私に言った。

つむぎ『Rも死んでない、怪我してない、先生にもバレていない。それでいいじゃん、』

…つむぎがそう言ったので、私は何も知らないフリをした。

つむぎは、視える人で、オカルトを信じてて、そんなつむぎが言うのだ。

だから、私は、窓を開けたままにして、もし狐狗狸さんがいたとして、開けたままで逃げられる状態にしてあるのも、近くの駅のホームで、女子中学生が『狐』と叫びながら、ホームに飛び降りた事故も、私は知らないフリをした。

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