実体験です。
親族に「若い頃は雨を知らなかった。」というお婆さんが居る。
厳密には窓から眺めたりテレビで見ているので雨の存在自体は勿論知っていたそうだ。
ここで言う意味は外出した時に雨に降られた事が一切無いという意味でだ。
つまり究極の晴れ女らしかった。
そんな馬鹿な事が!と何度も確認したが
「勿論、これは若い頃の話よ?」
と前置きして話してくれた。
お婆さんによれば子供の頃は不思議と雨は夜中にばかりいっぱい降って自分が外出する時間帯になると一滴も降らなかったらしい。
いや、若くても晴れ女になるのは普通無理でしょ・・・皆を面白がらせようと幾分、誇張されている部分は当然あるのだろうけども。
作者退会会員