短編1
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手のひら怪談はいかが?

コンビニで目当ての商品をカゴにつっこみレジへ向かうと、最近入ったのか見慣れない若い女の子が対応してくれた。

「ありがとうございます。お会計は890円になります」

固まる私を見て、愛想の良い女の子の顔が少しだけ曇ったのがわかった。

商品を袋につめ、レジを打つ彼女の両手の肘の部分から先が半透明に透けている。この事を彼女に伝えるべきか否か。そう考えている私の手の上に110円のお釣りを乗せる彼女。

何も言えずにコンビニを出た私に出来るのは、どうかあんなに素敵な笑顔ができる未来ある彼女に、この先両手を失うような災難が降りかからないようにと祈る事だけだ。

Concrete
コメント怖い
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お待ちしておりました!
姫様と共にお久しぶりのお話が読めて光栄です!

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