短編1
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どストーカーPart6

あまりの寒さで何度か深夜に目が覚めた。

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─そろそろ夏布団一枚ではダメみたいね。

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朝方眠い目を擦りながら私は1人愚痴る。

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季節は11月。

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今年女子大を卒業と同時に都内にある某総合商社に就職し、春先にこのマンション4階に引っ越して初めての冬を迎える私は、冬の寝具をまだ買い揃えてなかった。

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翌日はたまたま日曜日だったから、私は寝具を買いに出かけることにする。

準備をして部屋を出て一階まで降り、マンション入口から外に出ると、ジャージ姿の管理人のおじさんがエントランスを箒ではわいていた。

160センチの私よりも小柄な小太りのおじさんだ。

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「おや、○○さん、おはようございます。

こんな早くからお出かけですか?」

と声をかけてくるので、

私も会釈して「はい、ちょっと買い物に」と応える。

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するとおじさんはニヤニヤと笑いながら、

「そうですね、もうこんなに寒くなったら夏布団ではダメですよね」と言った。

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この瞬間背筋がゾッとして、

私はこのマンションを引っ越そうかと思った。

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Presented by Nekojiro

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初めてコメントさせていただきます。

一瞬で恐怖が理解出来ました。
幽霊より生きてる人間の方が怖いと言いますが、まさにこういうことですね。

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