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短編2
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後天的霊感・呪

俺には乳児の頃からの記憶がある。

当時の記憶を口にして家族をビビらせること度々。

俺には薬剤耐性がある。

亡き父さんの遺伝子を継いだらしい。

父さんは盲腸の手術のとき、麻酔がなかなか効かない上に、手術中に目覚めちゃう始末だった。

俺も手術するとしたら、そんなこと起こるのかな?

と、まあこれだけでもある意味怖い話なんだけど。

俺には霊感がある。

でも、霊能者ってわけではないから、視える、認知できるにとどまるもの。

それと、俺の霊感は後天的なもので、ある意味では呪いとも思える。

発端は小学生の頃に流行った「こっくりさん」。

事の詳細な経緯は、文字に起こすと長すぎたからカットしちゃった。

知りたい人を募りはしないけど、積もるようなら別で掲載しようと思う。一応、メモに保管しておく。

話を戻そうか。

俺には、視える、認知できる程度の霊感がある。

これが何とも困りもの。

だって、それ以上のことできないんだよ。

導くことも、祓うことも、なーんにもできない。

でも、視えちゃう。気づいちゃう。

どういうことかわかるかな。

みんなが毎日歩いてる、その道に、誰かが佇んでいるのを、俺は知っている。

みんなが、その誰かを何も知らずに貫通していくのを、俺は知っている。

そして、俺はそこにいるのを知っていながら、素知らぬ顔で貫通して歩かないといけないときもある。

だって、ピンポイントに避けたりなんかしたら、存在の認知を示すようなもんだからさ。

それで憑いて来られても、何ができるわけでもないから、知らないふりを貫かないといけない。

ほんと、ある意味呪いだよ。

ところでさ。

俺の姉ちゃん、子宝になかなか恵まれなくて。

知ってる限りで、2度授かった命が流れてるんだ。

でも、たまに姉ちゃんの腰あたりから管が4本、もやぁ〜っと繋がってなびいてるのが視えるんだよね。

…俺は、確かめるべきなんだろうか?

Concrete
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