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短編2
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何かに守られている

私は、幽霊をみたことはありませんが、営業の助手である家に出かけた時に、奇妙な体験をした事があります。それは、先輩のセールスと一緒に京都のとあるお宅へ行った時の事でした。

こんにちはーっと二人して玄関の扉を開けて入るとそこは広い空間で、瓦屋さんのお家らしく、広々として暗い部屋をライトアップして綺麗にされていました。そして先輩は、商品の説明をするべく何気なく出て来られた年配の奥さんらしい人に笑顔で話しかけていました。

その時に、私は何かおでこにピリピリと電気の様なものを感じました。何かは分かりませんが、痛くは無いのですが、確かに、押される様な刺激をかんじました。

そして、押してくる方向を見ると、そこには、1枚の額縁が飾られていました。

額の中には、絵ではなく、一枚の瓦が飾られていました。その瓦は、普通の瓦では無く、ひらがなのみを字を形どり、蛇がからだをクネらせてみの字を形どった飾り瓦を額にいれて飾られた額縁でした。

私が額縁を眺めていると奥さんがあっコレですかね、と話しをしかけたのですが、先輩のセールスが割って営業の話しをし始めてしまいました。

私は、もっと額縁にまつわる色々な話しを聞きたかったのですが、結局、聞くことができませんでした。

何か、霊的なものが原因だと思うのですが、未だに判らずしまいのままになっています。

後日、父親にその事を話すと、蛇はウチの家系とは、あまり相性が良くない物なので、ウチの家の霊的な物が、それを良くないものと見て、跳ね返したんじゃないかな?とか言ってました。

そう言えばおでこを押して来るんですが、私のからだは、のけぞる事も無かった様に思いました。

生前、父親は、人は因縁に影響を受けて敵になったり味方になったりするので懺悔して、常に因縁の浄化をしないといけないと言って信仰に精を出していました。

この事が唯一、私の体験した。

不思議な話しです。

Concrete
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もう、40年も前の話しです。

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