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短編2
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明るい人

友人Aが教えてくれた話

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Aがまだ高校生だった頃とある夢を見た。

教室の中で授業を受ける夢。

自分の他にはいつものクラスメイトたち、教壇には日本史の先生が立っていて室町時代について講義しているところだ。

普段Aは夢を見る時、スーパーマンになる夢や、プロ野球選手として華々しくキャリアを謳歌するといったThe夢という内容のものを見ることが多かったのだがその日は普段の生活と何も変わらない地味な夢だったそうだ。

といってもこの時は夢だってことには気づいていない。

普段と変わらなさすぎて気づけなかったという。

しばらく先生の講義を聞いていたAはふと視線を廊下側に向けた。

廊下側の席ではいつもクラスでうるさくしているB君たちのグループが楽しそうに談笑している。

何気なくその姿を見ていたAだが何か違和感を感じる。

それが何かを考えていると答えに気がつく。

グループ内でいつも先頭切って騒いでいるC君が今日はやけに静かなのだ。

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おもむろにC君が立ち上がる。

shake

俺だってさ!!!必死でやってんだよ!!!

shake

クラスの雰囲気に負けねえように俺って人間作ってんだよ!!!

shake

しんどいんだよ!!!!!なんなんだよ!!!!!

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そう叫んだかと思うと糸が切れたように机に倒れ込むC君。

Aはそこで目が覚めた。

その日学校に行くといつもと変わらぬC君がいて、相も変わらずグループ内で騒いでいる。

所詮は夢か、それにしてもどうしてあんな夢を見たんだろう。自分はC君とは特段仲がいい訳では無いため不思議でならなかった。

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2日後C君が自室にて自殺したそうだ

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