短編2
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重い扉と軽い扉

ネタを乱発している見えない人です。

乱発したネタを少し見返して「あれ?これ怖くないんじゃね?」と思いつつ「まぁ…いっか(笑)」と思っています。

今回の話は子供の頃に体験した不思議な話(怖いとは言わない)です

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小学生時代私は2階の寝室で両親と姉と四人で寝ていて、姉と共に小学生であったこともあり夜9時には寝床に入り就寝していました。

私は生まれてからの怖がりで夜に寝室に向かう際にも怖がるなんとも情けない男子小学生でした。

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2階には洋室と和室があり、寝室は洋室にあります。

洋室は階段を登りすぐ左手にある扉を通るとまず赤いカーペットの部屋。

赤いカーペット部屋に入って右側の壁に扉があり通ると青いカーペットの部屋(ここが寝室)。

我が家ながら少し不気味な家である。

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私は特に赤い部屋が嫌いで、壁紙が不気味なのもあるが階段から入る扉…

木造造りの重厚な扉でドアノブは装飾錠とかなり凝った造りとなっていました。

暗い中で装飾錠の小さいノブを探すのも辛く、閉まる時の音の大きさ…子供ながら毎晩ビビってました。

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逆に赤い部屋から青い部屋に繋がる扉は軽い木造造りで、

ドアノブも円筒錠で簡単に開けられるため苦手意識は少ないものでした。

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その日は珍しく母が先に寝室で就寝し、父はいつも帰りが遅いので姉と2人で1階でテレビを10時くらいまで見ていました。

しかし楽しい時間もいつかは終わるもの…2人で2階の寝室に向かうことになるのです。

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姉が先に立ち2階への階段を登る。

そしてその後に引っ付き姉を盾にする弟…情けない少年の姿がそこにあった。(それは私だ)

姉が重い扉を開け部屋に入る。

私は階段の電気をビビりながも消し部屋に入り重い扉を閉める。

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怖いのは乗り越えた!!

一人で危機を乗り越えたようなわけのわからない充実感を得ながら私は姉の方を見る…

そこには軽い扉のドアノブをガチャガチャ回している姉がいた。

姉「開かないの!!」

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私は正直に言えば…

「この姉は何をやっているんだろう?」

と冷めた気持ちで見ていた。

先程は姉を盾にして、その姉をささいな事で呆れる弟…薄情な少年がそこにいた(それは私だ)

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一向に開かないので私は重い扉から反対側の壁にある窓を見ていた。

すると右側(寝室側)から黒い塊のような何かが凄いスピードで通り過ぎ、その瞬間姉と格闘していたドアが簡単に開いた…

鳥しては大きいな…

黒いゴミ袋が風に飛ばされたのかな(風はほとんどなかった)

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子供の想像力ではそれが限界でした。

しかし今思えば不思議なもので寝室には母が寝ていたが、いくら爆睡していたとはいえドアノブがガチャガチャ鳴って気付かないものなのか…

まぁ何事も無ければよしと言うことで

Concrete
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