私が中学3年生の頃の話です。
私は自転車通学で、何百回と通った通学路を飽き飽きしながらも通学していました。
そんなある日、おじさんが前から歩いてきたんです。
前傾で口は開けっぱなし。チラリともこっちを見ませんでした。挨拶にも返事がありません。
その時は変わったおじさんだなぁーと感じました。
そして次の日また歩いてきたんです、昨日と同じ場所で全く昨日と違わない様相で。そしてすれ違います。 少し不気味に思いましたが、毎日同じ場所ですれ違うので、次第に慣れていきました。
ですが、ふと疑問に思ったんです。
私の通学時間はバラつきがあり、気分で誰よりも早く行く時もあれば、遅刻間際に行く場合もありました。
ですが、いつも居るんです。
時間が違うのに同じ場所であの様相で。服も違わないんです
ですが余り考えない様にしていました。
そんなモヤモヤしながらも時間が過ぎていきました。
そんな時、私は午前中に行かなければならなかった内科検診に行ったんです。そして午後から登校しました。
すると前に見えたんです、人影が。
あのおじさんが歩いて来ていたんです。いつもの場所で、いつもの様に。
ですが、いつもと違う所が一つだけありました。
目だけはこちらを向いたんです。
今まで目なんか合ったこと無かったのに。
作者ガキ
文章が疎くてすみません。