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短編2
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白い人

これは私が小学生の時の話です。

私は当時仲の良かったAとBと私の三人で割と強い雨の中傘を差しながら下校してました。

そして下校中、学校が見えなくなる程度の場所まで歩いた時Aが急に言い出したんです。

A「あんな奴前にいたっけ?」

確かに居たんです、白い服を着た人が。

でも少し違和感を感じました。

なんと言うか凹凸を感じないんです。影がない。そこだけ平面の様な感じがしました。

そして少し前まで居ませんでした。そんな人。

AもBも不思議そうにしていました。

その中で怖いもの知らずな一面があったAが

A「あいつが角曲がったら走って追いかけよう」

そう言いました。今走って追いかけるのは流石に気が引けたのでしょう。

そいつとの距離もそう遠くないし、不気味さより好奇心が勝っていた私とBは二つ返事で賛成しました。

そしてそいつが角を曲がった瞬間、三人で走りました。

バッとほぼ同時に曲がった先を見ました。

でも誰も居なかった。曲がってからそう時間は経ってない筈ですし、第一更に曲がる道なんてないんです。

じゃあ何処に行ったんだ?好奇心より恐怖心が勝った。

全員が困惑に包まれるなか、視界の端にカーブミラーが写りました。その中に白いのが居ました。

人なんかじゃなかった。

全身真っ白で顔すらもなかった。

いつこの角を飛び出してくるか分からない位置に居た。

私がカーブミラーを凝視しているのに気づいた2人

Bが走り出しました、声も出さずに。

つられて私とAも走り出したんです。

後ろなど見ずにびしゃびしゃになりながら家に帰りました。

ソレがなんだったかは今でも見当もつきません。

Concrete
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