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短編1
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すりガラスの向こう側

私の家は台所の右にすぐ裏口がある

当時私は朝早起き、それも日が昇る前の四時前後に起きるという健康か不健康かよく分からない生活をしていた

そして毎朝朝ごはんを作って食すと言うのが恒例となっていた。

そんなある日、いつもの様に台所に立った

それから直ぐ気がついた

すぐ右の裏口(すりガラス)の向こう側、誰か立っている

日がまだ出ていない薄暗い明るさに囲われた、黒い影がそこにあった

私はその場で固まった。

無理もない、朝の四時に家の敷地内、それも裏口の真ん前に人?がいる

恐ろしい。理解出来なかった

何分その場で動けずに居ただろうか

日が上り徐々に黒い影が色付いていく。

それが堪らなく恐ろしかった

瞬きをした

そいつが釈然と姿を消した

何だったのかは今でも検討をつかない

Concrete
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