心霊よりも実害的に怖い話かもしれません。
小3の頃、一人で下校した時の話です。
nextpage
学校のほぼ目の前にある道で信号待ちをしていました。
小学校のすぐ近くですし、比較的小さい道であるのもあり、渡り始めてすぐに切り替わってしまうような信号ではありません。
幼稚園児でも余裕で渡り切れる程度の道です。
nextpage
何気なくずっと歩行者信号を見つめながら信号待ちをしていて、青に変わった瞬間に渡り始めました。
いつも通り、のんびりするでもなく、スタスタと、特に意味はなく信号を見つめたまま渡りました。
nextpage
見つめていた信号機の真下くらいに着いた時、
shake
ランドセルを押された感覚と共に、右斜め前につんのめりました。
反射的に振り返ると、赤い車が猛スピードで走り去って行く所でした。
おそらく、つんのめる程度で済むくらいわずかーに接触したのだと思います。
信号無視かよ!と思い、学校側の歩行者信号を見るとなんと赤に変わっており、車道側はもちろん青に…
nextpage
ただ単に信号が変わる前に渡り切れなかったのだろうと思われるかもしれませんが、本当にいつも通り、なんなら誰かといる時はもっとゆっくりになります。
信号を見つめたまま通行しましたが点滅もしていませんでした。
こうして説明すると非常に長いですが、渡り始めてから車を見るまで、10秒もかかっていないくらいです。
nextpage
それから約20年後、つい最近になってネットで霊視ができる人の鑑定を受けてこの件には何か神秘やオカルトの類が絡んでいそうか聞いてみました。
すると、自分でももしやと思っていたのですが、ほんの一瞬別の次元に飛ばされ、戻ってきた瞬間が車が通行している瞬間と被ったのかもしれないとの事でした。
信じる信じないはあなた次第…なんて言いますが、自分では割とこの説を信じています。
作者イチ
記憶がないだけで他の世界で何か行動していたらちょっと面白いですね。