虚無僧花(こむそうばな)

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

虚無僧花(こむそうばな)

題名「霊」

 飲んでて終電を逃し、親戚の家に泊まりに行った。急なことだったけど叔母は喜んでくれた。

 この家のいとこが昨年の暮れに死んだ。

 僕達は瓜二つくらいに似ていたから、僕の姿を見て、死んだ我が子が帰って来たように思えるのかもしれない。

 死んだいとこには高校生の妹がいた。父方のいとこは彼女だけになってしまった。

 彼女は僕にとっても妹みたいなものだ。

 いとこの寝間着を出してもらった。

 叔母は、

「まあ。伸幸が帰って来たみたい……」

 そう言った。

「確かに」

 僕もそう答えた。

     ◆

 夜中、トイレに起きた。昨夜、ちょっと飲み過ぎた。少し頭が痛い。

 そのとき、薄暗い廊下で誰かを見たような気がした。

 伸幸……?

 驚きながらも、そのまま通り過ぎてから思い出した。

 ──あそこには大きな鏡が掛けてあった……。

 いとこの寝間着を着てるものだから、そこにいとこが居たような錯覚を起こしたのだ。

 朝になって、そのことを叔母に話すと、

「あら。おかしなことを言うのね。あの鏡は粉々に割れちゃって、もう掛けてないはずだけど……?」

 え? と思い、僕は廊下に出てみた。

 鏡はなかった……。

 あれは単純に、アルコールが僕に見せた幻……?

 それとも、本当にいとこだったか……?

 或いは、割れた鏡の霊が現れて、僕を映していたのかも……

     了

題名「呪われた部屋」

 東京の大学に入って初めての独り暮らし。

 女の子の独り暮らしだから不安もある。

 だから楽しいことを考えた。

 ディズニーシーのことが思い浮かんだ。

 それで「開けゴマ」と言ってみたら、私の両足を左右から引っ張る見えない力が……

虚無僧花(こむそうばな)

忘れてしまって欲しいことが 小渕優子には多すぎる

優子の記憶の中には 笑い顔は遠い昔

いつの日にか 表には出せない金の記録が

パソコンにありました

そして優子は手に取った 電動工具でとばしてやるわ

ドリル ドリル ドリル ドリル ドリル

ドリル ドリル ドリル ドリル

まわって まわって まわって まわる

Normal
コメント怖い
6
3
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

@いも 様
あらま。(*^^*)それは、意外でした。
虚無僧花= 踊子草は、ウェブ検索すると、たくさん画像が挙がってきましたよ。
春になり、それとなく、道端に咲く花々を眺めていると見つけられるかもしれませんね。
政治的な話題は、スレ違いのような気もいたしますので、ここでは、出さないようにしています。別な場所では、ガンガンやってます。笑

返信

「霊」少し直したー。

返信

実話ちゃんさん。
読んでくれて、ありがとう。
アグネスチャンさん、みたいになりました。

返信

あんみつ姫さん。
読んでくれて、ありがとう。
テキトーに作った名前なのに、踊子草というのが本当にあったとは!
どうも政治的なのは嫌いみたいですね。申し訳ないです。
次に書いたときもスルーして下さい。

返信

りこさん。
いつも、ありがとう。
りこさんの名前があれば、いつもほっとします。

返信
表示
ネタバレ注意
返信