題名「人形のいる部屋」
嘆いていた。
母親が亡くなったから。
彼女はまだ十五歳だった。
食事の量も減り、学校にも行かず、一人で泣いてばかりいるので、みんな心配していた。
「あなたと代わりたい。あなたみたいになりたい」
彼女は人形に向かって言った。
「いつも笑っていられるもの」
翌日、彼女は学校に向かった。
何故だか元気を取り戻していた。
父親はほっとした。
いつまでも落ち込んでいてはいけない。
死んだ母親もきっとそう思っている。
玄関から出た彼女は、自分の部屋の窓に向かって、つぶやくように言った。
「ごめんね。でも、代わりたいって言ったのはあなた」
彼女は元気に学校に向かった。
初めての日。
了
題名「繋がり」
わたしと世界が繋がる。
彼女がそう思った次の瞬間、
プッ。
小さなオナラをした。
「世界と、わたしの腸が繋がったわ」
そんな彼女にも彼氏が出来た。
彼氏と繋がったとき、
プッ。
「オナラじゃないのよ!」
了
作者いも
ありきたりな話なので、似たようなのがあるかもねー。