短編1
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人形のいる部屋

題名「人形のいる部屋」

 嘆いていた。

 母親が亡くなったから。

 彼女はまだ十五歳だった。

 食事の量も減り、学校にも行かず、一人で泣いてばかりいるので、みんな心配していた。

「あなたと代わりたい。あなたみたいになりたい」

 彼女は人形に向かって言った。

「いつも笑っていられるもの」

 翌日、彼女は学校に向かった。

 何故だか元気を取り戻していた。

 父親はほっとした。

 いつまでも落ち込んでいてはいけない。

 死んだ母親もきっとそう思っている。

 玄関から出た彼女は、自分の部屋の窓に向かって、つぶやくように言った。

「ごめんね。でも、代わりたいって言ったのはあなた」

 彼女は元気に学校に向かった。

 初めての日。

     了

題名「繋がり」

 わたしと世界が繋がる。

 彼女がそう思った次の瞬間、

 プッ。

 小さなオナラをした。

「世界と、わたしの腸が繋がったわ」

 そんな彼女にも彼氏が出来た。

 彼氏と繋がったとき、

 プッ。

「オナラじゃないのよ!」

     了

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