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短編1
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悪夢だぜッ!

悪夢

蒸し暑い夜に見た夢の話。

2024年8月5日 午前6時

私は気付けば竹藪に囲まれた石畳みの道を歩いていた。早朝のような、夕焼けのような不気味な明るさだった。ひぐらしと別種の蝉が混ざった様な鳴き声が遠くから聞こえてくる。

石畳みの道の先は霧か何かで見通しが悪い。

すると、冷たい空気が背後から迫って来ていることに気付いた。

ふと、視界ギリギリにヌッと女性の顔が現れた。

直感で、これは人間じゃない!と理解した瞬間には私は走り出した。

しかし、ソレは私の視界ギリギリにずっと並走していた。どれだけ走っても何故か早く走れない。

血の気が無い灰色の女の顔が延々と一定の距離を保ち、私に着いてくる。

突然、霧が私を包み込み夢から覚めた。

外は微かに明るい。

携帯の時間を見て項垂れた。

午前6時20分。

私のベッドの横には扇風機があって、洗濯物をいち早く乾かす為に小さな物干しがある。

扇風機の風で洗濯物が揺れていて、洗濯物が揺れれば向こう側が見える。

その時、向こう側に女の顔が現れ、私に向かって飛び出して来た。

私は声を出しながら汗だくで夢から覚めたのである。

最悪な目覚めだよ、バカヤロウが!

次、夢に出て来たら引っ叩いてやる∑(゚Д゚)

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